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【連載】フィジカルアセスメント症状別編

【皮膚異常の看護】皮疹(ひしん)の種類と緊急性の判断

解説 山内 豊明

名古屋大学大学院医学系研究科 教授 医学博士/看護学博士/医師/看護師/保健師/米国・登録看護師、診療看護師

皮膚に出た異常が、実は重篤な疾患や緊急を要する疾患のサインであるケースもあります。 目に見える症状の下に隠れた部分を見逃さないようにしましょう。


【目次】


皮疹の種類と特徴

まずは、これを考えよう!

皮膚の異常を見落とさないためにも、どんなものがあるのかを知っておこう

皮疹は、皮膚に出るさまざまな症状の総称です。皮膚自体の疾患という場合だけでなく、内科、小児科、産婦人科などの疾患が原因となっていることがあります。

したがって皮膚に異常が見られたら、その症状をよく観察し、その原因、つまり、原疾患が何なのかを精査する必要があります。

患者さん自身が皮膚の異常に気づいて症状を訴えることもありますが、清拭などの清潔ケアやバイタルサインの測定時など、患者さんと触れ合うときに皮膚の状態から異常を察知できるような観察眼をもっていたいですね。

特にかゆみは痛みと同じように主観的な症状なので、その程度がどれほどのものか把握しにくいものです。さらに高齢の患者さんやコミュニケーションが困難な患者さんの場合には、こうした苦痛を見落としがちになるので、注意が必要です。

そのためには、皮膚の異常にはどのような症状があるのか、まず、頭の中の知識を整理しておきましょう。

皮膚の異常でも緊急対応が必要なものもある

皮疹は一見、緊急対応の必要があまりない症状のように考えられがちですが、中には緊急対応が必要な疾患が起因となっている場合もあります。

例えば、直ちに治療を開始する必要のあるアナフィラキシーショックや、最終的には生命危機につながる可能性の高い重篤な疾患であるため、すぐに対応が必要なメラノーマがあります。このような場合には皮膚科の専門医を受診するようにつなげましょう。

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