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【連載】初歩からわかる看護研究

Step16【看護研究】実践の研究で問題解決を目指す

監修 富田真佐子

四国大学看護学部看護学科・教授

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今回はType6実践報告の概念枠組みとデータ収集について説明します。Type6実践報告は、「問題解決型アプローチ」や「業務改善」とも称されます。前回のType5準実験研究との違いや実際に臨床でケアを行う際のポイントを学びましょう。


【看護研究まとめ記事】
* 看護研究とは?テーマ選びと書き方まとめ(計画書、文献など)

Type6実践報告はType5準実験研究とはどう違うのか

Type6実践報告は、臨床の現場で起こっている問題について新しく看護実践を試み、問題解決を行うのが目的です。Type1~5のように「新しい発見をする」という研究の目的とは異なります。さまざまな研究が積み重ねられた上に、それを元に、より良い看護を目指して行うのがType6実践報告です。

看護学は実践の学問です。研究の成果を臨床現場で活かして初めて研究の意義が明らかになり、看護学の発展に寄与できるのです。Type6実践報告は、研究ではないという意見もありますが、本稿では臨床の看護師にとっては最も日常のケアに役立つ研究として扱っていきます。

Type5準実験研究との違いについては【Step3】あなたの「問い」はどの研究にあてはまる?でも説明しましたが、その違いについて科学的視点から、もう一度確認しておきましょう(図)。どちらも問題解決に向けて何か看護ケアを行い、それを評価する点では似ています。概念枠組みをしっかり整理して根拠をもって調べることも同じです。

Type5準実験研究とType6実践報告の違い

では、違いはどこにあるのでしょうか? Type5準実験研究は看護ケアを「実験」に近い形で行い、実験という操作と結果の因果関係を明らかにします。

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