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【連載】大切な人を亡くす子どもへのケア

最終回 子どもと患者さんが触れ合える環境をつくる(後編)

監修 廣岡佳代

訪問看護パリアン訪問看護師 聖路加看護大学看護実践開発研究センター客員研究員

Ico childcare a2

前編に続き、これまでの内容を踏まえ、あらためて看護師が期待される役割について考えていきます。


[3]環境をつくること──患者さんと子どもの距離を縮める

(1)来院しやすい環境づくり

病院といえば、大人だけでなく子どもも、「怖い」「痛い」などといったマイナスのイメージを抱きやすいと思います。治療中の患者さんが多い病棟では、面会時間が限られていることもあり、子どもが訪室する機会もどうしても減ってしまいます。

調査において看護師は、緩和ケア病棟に入院するまで、子どもは病院を訪れづらい環境に置かれていたことが多いため、子どもが病院に来るのが楽しくなるような、来院しやすい環境をつくることが大切であると考えていました。

そのため、看護師は少しでも来院しやすいようにいろいろと工夫をしていました。

例えば、子どもと看護師の距離を縮め、子どもの警戒心を取り払うために、「子どもの名前を覚える」「子どもと一緒に遊ぶ」「子どもの興味のあることを話す」などを通して子どもとのかかわりを行っていました。

ある看護師は、時間があるときには子どもが好きな絵本を読み聞かせることもある、と話していました。このように、子どもが「また病院に行きたい」と思うような環境づくりを少しずつでも行っていくことが大切といえるでしょう。
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