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【連載】フィジカルアセスメント症状別編

【黄疸の看護】原因・メカニズムと症状、アセスメント

解説 山内豊明

名古屋大学大学院医学系研究科 教授 医学博士/看護学博士/医師/看護師/保健師/米国・登録看護師、診療看護師

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黄疸は血中のビリルビンが増加したことによって起こる症状です。黄疸が生じるメカニズムや原因疾患について整理しておきましょう。


【目次】

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まずは、これを考えよう!

黄疸とは?

血中のビリルビンが増加して起こる症状

黄疸とは、血液中のビリルビンが増加して皮膚や粘膜、眼球結膜がビリルビンの黄色に染まって見える状態をいいます。ミカンなどを過剰に摂取すると手のひらが黄色くなることがありますが、これは柑皮症といって黄疸ではありません。

赤血球は120日くらいすると老化して脾臓などで壊されますが、このときヘモグロビンの一部が代謝されてできるのが非抱合型ビリルビンで、これはほぼ間接ビリルビンと言い換えられます。

間接ビリルビンはアルブミンと結合して肝臓に運ばれ、そこでグルクロン酸と結合して直接ビリルビンになります。さらに肝臓では、直接ビリルビンを主成分として胆汁が生成されると胆管に排出され、胆嚢で濃縮されて一時的に貯蔵されます。

胃に食物が入ってくると反射的に胆嚢が収縮し、胆道を通って、十二指腸に排泄されます。したがって、胆汁が黄色いのも、尿や便が黄色いのも、実はビリルビンの色というわけなのです。

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白目、皮膚、尿の色などに症状が現れる

健康な人の場合、間接および直接を合わせた総ビリルビン量は血液1dL当たり1mg程度です。3mg/dLを超えると黄疸が生じるといわれています。

視診で分かりやすいのは白目の部分で、黄色っぽく見えます。5mg/dL以上になると、皮膚でも黄色が確認できるといわれています。そのほかに、尿の色が濃くなったり、皮膚のかゆみなどの症状も出現することがあります。

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