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【連載】医療事故、あなたならどうする?

第6回 法律関連用語 看護師に法的責任が生じるときとは?

監修 水島幸子

社団法人大阪府看護協会および社団法人兵庫県看護協会顧問弁護士。

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自分を守るための基礎知識として、知っておきたい法律関連用語を紹介。今回は法的責任が生じるときとは、どんなときなのか、法律用語を交えて解説します。


民事上、刑事上、法的責任が生じるときとは

医療事故が起きた場合、それに関与した看護師に法律上の責任があるのは「悪い結果」が発生した場合です。つまり、例えば与薬ミスがあったとしても、患者さんに何も悪い結果が生じなければ、「過失」はあったとしても民事上、刑事上の責任といった法的責任を負うことはありません。では、悪い結果が生じたことで看護師に責任が生じるのは、どのような場合であるかを以下に説明しましょう。

因果関係

看護師に法律上の責任が生じるには、看護行為と悪い結果との間に因果関係がある必要があります。ここでいう因果関係とは、時間的前後の関係にある事実の間に存在する、「必然的関係」です。民事上の責任(損害賠償責任)を問われたり、刑事上の責任(業務上過失致死傷罪)が成立するには、看護行為と悪い結果の間に因果関係が立証されることが条件になります。

責任を負う範囲は、その看護行為によって生じた悪い結果や損害のうち、「そのような行為があれば一般に生ずるであろう」と認められる範囲に限る(相当因果関係)とされ、「通常の看護師が知りまたは予見することができたであろう一般事情」のほか、「その看護師がその看護行為の当時知りまたは予見していた特別な事情」を基礎として考えられます。

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