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【連載】ナースのための褥瘡ケア

第1回 ずれに対するケアのポイント

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褥瘡の予防のポイントをご紹介します

第一回は褥瘡の大きな要因である『ずれ』に着目して予防ケアのポイントを交えながらお話しさせていただきます。 褥瘡は骨の突出した部分などに圧迫、ずれ、摩擦などの外力が加わって発生します。 垂直に組織に圧迫がかかった場合であれば、骨の突出した部位を中心に発赤が生じます。  しかし、発赤を発見した時に骨の真上ではなく、少しずれた位置に発赤が生じていることはないでしょうか? また、褥瘡がある患者さんの褥瘡を観察し、一定方向にだけポケットができていることはないでしょうか? 褥瘡を良く観察するといろいろなサインが見えてきます。 サインを見逃さず、悪化させないケアを一緒に考えていきましょう。

ずれが生じやすいポイント

ずれが生じやすい場面と言えば、ヘッドアップ(ベッドの頭側挙上)があります。 ヘッドアップをすると、身体は自身の重みで臀部方向に下がろうとします。 逆にベッドは頭側へと上がろうとするため、ベッドに接した背部の皮膚との間には摩擦及びずれが生じます。 体内では骨に付着した組織が引き伸ばされるとともに、毛細血管も引き伸ばされたり、ねじれたり、引きちぎられたりといった状況が起こります。 このため血行が阻害されて深部組織が損傷し、褥瘡が発生したり悪化したりしやすいのです。

ずれが生じやすいポイント説明図

このままずれたままにしておくと、『残留ずれ力』となって、身体に悪影響を生じます。 仙骨部・尾骨部、背部などにある褥瘡に縦方向にポケットが発生している場合、『残留ずれ力』が原因となっていることが考えられます。 斜め方向にポケットが生じていたり、組織損傷がある場合は、ヘッドアップ後の座位姿勢の崩れが考えられます。 ずれに対して、ちょっとしたケアを加えることで、褥瘡の予防や悪化させないケアをしていくことができます。 ※ 30°以上の頭側挙上はずれを引き起こしやすいので、通常は30°以下で対応することが推奨されています。

褥瘡実際の写真

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