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【連載】今度こそ「できる!」血糖コントロール

第1回 知っておこう! 糖尿病トピックス

解説 牧田善二

AGE牧田クリニック・院長

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近年、糖尿病の治療法やガイドラインに動きがありました。まずはそんな最近の糖尿病ケアについて糖尿病指導医の牧田善二さんに解説してもらいましょう。


【目次】

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TOPICS1 HbA1c値が0.4%アップした!

血糖コントロールの指標となるHbA1cの表記は、国や地域によって違いがあるのを知っていますか?

これまで私たちがよく目にしていたHbA1cは日本独自のJDS値を用いていて、例えば米国を中心とした諸外国が使用するNGSP値より、0.4%低く表記されていました。世界的にHbA1c値の国際標準化が検討されている中で、日本糖尿病学会は、日本も従来のHbA1cに0.4%を加えた表記法「国際標準値」に変更することを決定しました。

患者さんの国際化だけでなく、医師・研究者による論文発表や国際共同治験の上でも、グローバルな情報の共有化が必要だからです。

当面、日常臨床や検診、健康診断では従来のJDS値での表記が継続して使用されてきましたが、国際標準化変更日以降(2012年4月以降)はすべて国際標準値を用いることになったのです。これにより、強く糖尿病を疑うHbA1cは6.1% 以上(JDS値)から、6.5%以上(国際標準値)に変わりました。

ただし、数値全体を0.4%引き上げるのはあくまでも機器の設定上の話。身体的に影響があるわけではありません。でも、ある時いきなり高値を示されたら、血糖コントロールに苦慮する患者さんは混乱するはずです。国際標準値に移行するまでは、両方の値を併記するなどしながら、看護師サイドでも患者さんの理解を求めていきましょう。

TOPICS2 糖尿病患者さんは「がん」や「心筋梗塞」のリスクが高くなる!

言うまでもなく、糖尿病は全身疾患です。糖尿病患者さんを看る上で全身チェックは欠かせませんが、特にがんに対する注意は重要です。なぜなら糖尿病の人はがんの発生率が高く、死亡原因の第1位を占めるからです。長年の治療経験で、特に膵臓がんや大腸がん、胃がんなどの消化器系のがんの罹患率が高いと感じます。

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