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【連載】大切な人を亡くす子どもへのケア

第2回 亡くなる患者さんの子どもとのかかわりに迷う理由(後編)

監修 廣岡佳代

訪問看護パリアン訪問看護師 聖路加看護大学看護実践開発研究センター客員研究員

Ico childcare a2

死を前にした患者さんの子どもには、どのようにかかわり、親の死を伝えればよいのでしょうか。患者さんや子どもをとりまく状況面から考えた、医療者側によるアプローチの可能性について、具体的に考えていきます。


なぜ、子どもへのケアが大切なのか?

子どもも大人と同様に、大切な人を亡くす際にとても大きな悲しみを抱きます。ですが、その感じ方や表し方は大人とは大きく異なることがあります。大人が「幼い子どもだから、死についてよくわからないだろう」「元気に遊んでいるから、悲しい気持ちもすぐに忘れられるだろう」といった考えでいると、それを子どもは敏感に感じ取ります。そして、自分の悲しみやつらさが周りの大人にわかってもらえないために、さらにその悲しみが深くなります。

また、例えばある年代の子どもは、「僕がいい子にしていなかったから、お母さんが病気になったの?」「叱られたときに、お父さんなんかいなくなればいいって思ったから、死んじゃうの?」など、私たち大人にはまったく非現実的に思えるストーリーを信じて真剣に思い悩みます。さらに、悲しみを自覚したり、つらさを表現したり、大人にしてほしいことを交渉したりという技術が未熟なことも、子どもが苦しんだり、自らを責める要因になります。

子どもの年齢や死の捉え方、亡くなった人との関係や状況によっても異なりますが、大切な人の死は、精神面だけでなく、その後の発達や社会生活などいろいろな側面に影響を及ぼすといわれています。これらを少しでも軽減できるようにするために、子どものこうした特徴に配慮した上での適切なケアが大切になります。

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