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【連載】大切な人を亡くす子どもへのケア

第4回 年齢によって「死」の捉え方は どう違うか(後編)

監修 廣岡佳代

訪問看護パリアン訪問看護師 聖路加看護大学看護実践開発研究センター客員研究員

Ico childcare a2

前編に続き、年齢による親の病気や死の捉え方の違いについて考えていきます。特にかかわりが難しいという声を聞く思春期の子どもたちについて、彼らにはどのように接していくのが望ましいのでしょうか。


思春期の子どもにはかかわりにくい?

子どもというと、どうしても小さな子どもに目が行きがちです。ホスピスや緩和ケア病棟で働く看護師たちからも、「小さな子どもには、かかわりやすい」「子どもたちから話しかけてくれるから、話しやすい」という声をよく聞きます。それは、小さな子どもは時間に余裕があり、病院に来院する機会も多いこと、さらに、子ども自身が看護師という仕事に興味を示すことが多いためもあるでしょう。

ところが、小学校高学年や中学生、高校生の子どもの場合は、学校や部活など、友達を中心に子どもたち自身の社会を形成しているため、病院との接点が小さくなります。

会う機会が少なく、話が続かない

ある病院の看護師Eさんは、入院中の患者さんの中学生の長女があまり病院に来ないため、気になったケースもあったといいます。患者さんに「お子さんは、いつもはどうしてらっしゃるんですか?」と聞くと、「部活で忙しいみたい。高校受験もあるから、勉強も頑張ってもらいたいし、ここ(病院)には来なくていい、って言っているのよ」と話していました。

時折、日曜など休みの日に長女が来院することがあり、その際に、Eさんが「今日は病院に来たんだね」「学校は忙しい?」と話しかけても、「あー」「はい」の返事だけで会話が続かなかったり、逆に、「話しかけようとしても、すぐいなくなってしまう」ということがあり、思春期の子どもへのかかわりづらさを感じるのでした。
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