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【連載】大切な人を亡くす子どもへのケア

第6回 パパやママの病気を 子どもに知らせる方法(後編)

監修 廣岡佳代

訪問看護パリアン訪問看護師 聖路加看護大学看護実践開発研究センター客員研究員

協力 大沢かおり

東京共済病院がん相談支援センター 医療ソーシャルワーカー

Ico childcare a2

がんと診断された患者さんが子どもにその事実を伝えるとき、どのような情報をどのように伝えればよいのでしょうか。子どもに病気であることを話すときのポイントを紹介します。


がんを伝えるときポイントとなる3つのC

親にがんと告げられたとき、子どもが混乱する大きな原因の一つに、がんとはどのような病気なのかがわからないということがあります。がんとは何か、子どもの年齢や理解力に応じた説明が必要です。

例えば、「がんができた細胞は故障しているため、体のその部分が正常に働かなくなること」「がんは時間をかけて成長し、ほかの体の部分にも広がることがあること」「手術で取り除いたり、薬を使って治療をする必要があること」を説明します。

曖昧な表現をすると、子どもは独自の考えで理解してしまい、事実以上に不安や混乱をきたすことになります。そこで、きつく感じられるかもしれませんが、はっきりと「がん」という言葉を使って、どのような病気であるのか、がんの種類(乳がんやリンパ腫など)、体のどの部分にがんがあるのか、どんな治療を行うのか、生活にはどのような影響があるのかなどを伝えます。

このとき、特に10歳以下の子どもにとって気がかりとなるのが、この病気はうつるのか、自分が原因でがんになったのでは、ということです。正しく伝えるためには、「Cancer(がん)」「not Catchy(感染しない)」「not Caused(誰かによって引き起こされたものではない)」という、「3つのC」を念頭に置いて説明するとよいとされています。例えば、「お母さんは、がんになってしまったの。でも、それは誰のせいでもないのよ。それに、この病気は風邪とは違ってうつらないから、側にきてもいいのよ」などと話します。
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