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【連載】大切な人を亡くす子どもへのケア

第7回 子どもに現れる反応(前編)

監修 廣岡佳代

訪問看護パリアン訪問看護師 聖路加看護大学看護実践開発研究センター客員研究員

Ico childcare a2

子どもは、親の病気やそれに伴う生活の変化に巻き込まれたとき、子どもなりに「これまでと違うこと」を察知します。子どもに過大な不安を抱かせないためには、親の病気を伝えていくことが必要となるでしょう。それと同時に、子どもが親の病気についてどう感じているか、子どもの心の変化を把握し、不安の要素を取り除いていくことが必要です。


親ががんになると、子どもの生活は激変する

家族の誰かががんになった場合、子どもを含む家族全体に危機が訪れ、多かれ少なかれ何らかの影響を及ぼします。そしてその危機に対し、家族一人ひとりがそれぞれの方法で反応します。危機の大きさや反応の仕方は、幼い子どもを養育する家族、学童期の子どもを育てている家族など、家族の発達段階に応じてさまざまです。

がんと診断された患者さんは、病気と向き合い、治療を続け、そして治療の副作用やその他の症状をもちながら生活していきます。また、通院や入院治療中は、患者さん自身をはじめ、配偶者などのほかの大人も、家族の互いの役割を補う必要があるため、日々の生活を送ることで精一杯になりがちです。

そのような中で、通常であれば目が届く子どもの様子・変化も、それまでのようには把握できなくなります。また、「話しても分からないから」と、子どもたちはがんや治療に関する話し合いの場から、外されてしまうことがどうしても多くなります。このような家族の変化は、子どもの生活環境を変え、大きな影響を及ぼします。
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