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【連載】今度こそ「できる!」血糖コントロール

第6回 こんなときどうする? シックデイ

解説 牧田善二

AGE牧田クリニック・院長

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シックデイとは、糖尿病患者さんが身体になんらかの症状が現れ、血糖コントロールが困難になった状態をいいます。シックデイへの対応によっては、非常に危険な状態に陥る可能性がありますので、事前にシックデイに対する理解を深めてもらうような指導が必要です。


ケース2 シックデイになった!

シックデイになった時はこうする!

シックデイとは、糖尿病患者さんが急性感染症で発熱したり、下痢や嘔吐が続いたり、食欲不振などにより食事ができなくなるなどして、血糖コントロールが困難になった状態をいいます。

シックデイがよくみられる疾患

このようなときは、インスリンや経口血糖降下薬の使用の有無に限らず、また、これまで血糖コントロールが良好だった患者さんの場合でも、著しい高血糖状態やケトアシドーシスに陥ることがあるので注意が必要です。

嘔吐や下痢が止まらず食物が口にできない場合や、高熱が続き、尿中ケトン体強陽性または血中ケトン体高値(3mM以上)になるか、血糖値が350mg/dL以上に達した場合は、早急な入院治療が必要です。

また、薬物療法については、経口血糖降下薬を服用している患者さんの場合には、多くは中止・減量になります。また、インスリン注射の場合には、血糖値をチェックしながら実施することが重要です。ただし、患者さんの自己判断での中止や減量をしてはいけません。

感染・発熱・疼痛などの急性疾患が発症したときには、一般にインスリン拮抗ホルモン※1(ストレスホルモン)と、炎症性サイトカイン※2が増加します。さらに、発熱や下痢、嘔吐などによる脱水が、インスリン拮抗ホルモンの増加を誘因する因子となります。

これらが増加すると、肝臓ではグリコーゲン分解や糖新生が亢進し、脂肪分解が促進されて、筋肉に取り込まれる糖が減少します。このため、インスリンの分泌・作用が低下して、血糖が上昇するのです。

ですから、患者さんが自己判断により経口薬やインスリン注射を中止してしまうと、さらに糖尿病ケトアシドーシスや高血糖性高浸透圧昏睡の危険性が増してしまうことになります。

※1…コルチゾール、カテコラミン、グルカゴン、成長ホルモンなど
※2…TNF-α、インターロイキン(IL)-1、IL-6など

続いて、シックデイの原因と指導法について説明します。

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