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【連載】初歩からわかる看護研究

Step24【看護研究】推測統計の手法(その2)

監修 富田真佐子

四国大学看護学部看護学科・教授

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前回は、調査して得られたデータから母集団を推測する「推測統計」の概要を説明しました。今回は、よく使う推測統計のひとつ、「χ2定数」の手順について説明します。


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母集団について仮説を立てる棄却検定法の手順

推測統計では、母集団について統計上の仮説を立てます(統計仮説または帰無(きむ)仮説という)。例えばA群とB群を比較したいときは「A群とB群の平均値は同じ」という仮説を立てます。

次にこの仮説が正しいことを前提として統計量を計算します。本稿の後述例ではχ2値やt値という統計量を計算しています(そのほか統計手法によってF値、Z値などがある)。

最後に計算された統計量が計算される確率を算出します。この確率を有意確率(p値)といいます。もし、その統計量(t値など)が計算される確率(p値)が非常に小さい(p<0.05、すなわち5%以下)場合は、統計仮説が間違っていたと判定し仮説を棄却します。

「A群とB群の平均値は同じ」という仮説を棄却するので、標本から母集団を推測したとき、A群とB群の平均値は差があると結論付けます。「有意差がある」という表現もします。最近はコンピュータを使って簡単に有意確率(p値)が算出できるようになったので、数値で表すことができますが、判定だけをアスタリスクで示す方法もあります。

図1のようにp<0.05を「*」、p<0.01を「**」、p<0.001を「***」、有意差なしを「n . s」で表示します。

母集団について仮説を立てる棄却検定法の手順

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