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【連載】看護研究はじめの一歩

第1回 看護研究の「問題と目的」を書く(1)

執筆 冨重佐智子

日本看護研究支援センター

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看護研究をやらなくっちゃ

臨床で看護研究を行うきっかけは、輪番制で「自分の病棟の順番が回ってきたから」というのがほとんどでしょう。 「看護研究が好き」で志願したというのはよっぽど物好きな方なのだと思います(失礼☆)。多くの方が管理者の命令で「やらされている」のが現状のようです。

業務の合間に研究をやらねばならず、気が重くなります。「早くやり過ごそうね~」と始めます。 看護師さんは行動が速いです。日頃からそう訓練されているからです。患者さんのために瞬時に判断して体が動くのです。 こうした看護師さんの特徴は研究活動にも反映されます。何を調べたいのかをじっくり詰める前に、アンケートなどをつくりはじめてしまうのです(アンケートはてっとりばやいというので好まれます)。そして対象者にばらまき回収します。 ここまではものすごく早いです。でもそのあと、ハタと気づきます。 「どうやって集計してまとめたらいいだろうね・・・・。」

看護研究は一方通行

看護師さんは看護しながら患者を観察してアセスメントし,その結果でまたよりよい看護を考えていきます。 「情報収集→アセスメント→看護計画立案→看護実践→評価(アセスメント)」の看護過程を,1日単位・時間単位,ときには分単位でくるくると展開しているのです。 これは看護師のもつすばらしい技術のひとつだと思います。

そして、看護研究も看護過程と似たようなプロセスで展開しているのです。 看護研究のプロセスは
1. 現状の分析・研究課題の明確化
2. 研究計画の立案
3. データ収集
4. 分析
5. 結果・考察 です。

何となく看護過程に似ているでしょう? でも,決定的に違うところがあります。

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