【連載】今度こそ「できる!」血糖コントロール

第18回 こんなときどうする? 運動が継続できない!

解説 渕慶子

平和台病院 栄養部主任

解説 原田和子

平和台病院 教育師長

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運動が継続できないのは、普段の生活習慣とは違った行動が必要になることも一つの要因です。患者さんの負担にならないよう配慮しながら、日常生活の動作の中に運動を取り入れる工夫をしてみましょう。


ケース14 運動が継続できない!

運動が継続できないときはこうする!

「朝早く起きて」「トレーニングウェアに着替えて」「運動施設に出掛けて」など、運動のためにこれまでとは違った行動を行うことは、あまり運動をしていなかった人にとっては面倒なもの。それを定期的に継続するとなればなおさらのことです。なかなか運動を継続できない患者さんには、日常生活の動作の中で運動を取り入れるようにするとよいでしょう。

実際に行った例では、運動が続かない主婦に対するプランとして、毎日の掃除に10分程度の床の拭き掃除を加えたことがあります。掃除であればできると、患者さん自身も積極的で、その結果、血糖値も下がり、さらに自宅もきれいになることで、着実に続けることができました。また、どうしても運動はできないという患者さんの場合は、テレビを観るとき、CMの間だけ背筋を伸ばし、つま先立ちの姿勢を保つことにしました。患者さんもこの程度なら続けられると習慣化しました。

このようなわずかな運動でも、血糖値と体重低下をみることができます。もともと何も運動していなかった人が、何かしら体を動かすと、その分だけ消費カロリーは増加し、成果が現れやすい傾向があります。ですから、そういった場合は、体重や血糖値など具体的な形で確認していくことが、患者さんの意欲向上につながっていきます。3カ月間に1回は評価して、振り返りを行いながら、運動の内容・強度などを見直していきましょう。

ただし、日常で行う運動療法の場合で注意したいのは、患者さんの仕事内容です。仕事の中で重いものを運んだり、立ち仕事が多かったりする場合には、仕事中の運動量を考慮しなければなりません。運動は、朝と夜の2回、ラジオ体操やストレッチ程度にとどめるようにします。

デスクワークである場合には、毎日の運動が難しいという側面があるため、3日以上運動しない日がなければよしとしましょう。また、椅子を使った簡単な運動などを仕事の合間に行ってもよいでしょう。これは家事の合間にも応用することができます。

次ページでは、運動と血糖値の関係について説明します。