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【連載】看護研究はじめの一歩

第6回 量的な分析と結果表示【看護研究】

執筆 冨重佐智子

日本看護研究支援センター

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量的な分析とは

量的な分析とは、身のまわりのあらゆる現象を数字で表現して分析する手法のことです。 これまで、観察法や面接法、質問紙法などについてお話してきましたが、得られたデータが数字や、数字で置き換えたものであった場合はすべて「量的なデータ」として扱います。

量的データの種類

量的データには名義尺度・順序尺度(質的尺度)、間隔尺度・比尺度(量的尺度)などの種類があります。 これらの尺度の種類を知る意義は何なのでしょうか。それは尺度によって分析の方法が異なったり限られたりするからです。 以下に、各尺度の特徴と可能な計算について(表1)に示しておきました。

一次集計

一次集計は、得られたデータを概観したり、どんな特徴があるのかをみたりするために最初に行う分析です。 名義尺度や順序尺度では、度数分布(各階級に属するデータ数)、最頻値(最も頻度の高い値)などを算出します。 間隔尺度や比尺度では、可能な計算が名義尺度や順序尺度に比べて多く、平均値、最大値(データのなかで最も大きな値)、最小値(データのなかで最も小さい値)、範囲(最小値と最大値の差)、分散(データのばらつき)、標準偏差(分散の平方根)などを算出します。

看護師の皆さんは、こうして得られた結果を、あまり大切にしない傾向にありますが、一次集計結果から読み取れる情報もたくさんあるので、十分に吟味してみてください。

>>次ページは、「二次集計」「統計学的仮説検定の手順」「図表の作成」などについて解説します。