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【連載】基礎から学ぶ 漢方薬ガイド

第2回 漢方薬初心者のギモンを解消!(その2)

監修 西村 甲

鈴鹿医療科学大学 鍼灸学部 教授

Kanpou

一言で漢方薬といってもわからないことばかり……。そこで、初めて漢方医療に触れる人に向けて、違いのわかる「漢方Q&A」から始めてみましょう。

今回は、おもに治療薬としての漢方薬についてお答えします。


Q漢方治療に向き・不向きの病気はあるのでしょうか?

A 明治時代に入って日本の医学が西洋医学中心となる以前は、蘭方医学もありましたが、漢方医学が中心となってすべての疾患に対応していました。

それは現代においても変わることはなく、西洋医学が優先されるべき病態もありますが、疾患全般に対応できるといってよいでしょう。

漢方医学の治療は、「本治」と「標治」からなっています。本治とは、体質を改善して根本から治療することで、標治は出現している症状を取り除いていく治療です。

この2つを組み合わせて、まずは標治で症状を改善し、次に本治で体質を改善していく場合、あるいは2つを同時に行う場合、さらに本治だけを行う場合があります。

こうした治療法と漢方薬の特徴から、漢方治療が向くとされるものには、胃腸障害や慢性肝炎、アレルギー疾患、婦人科系疾患、ストレス性症候群、風邪などが挙げられます。

一般的に、急性期疾患や特殊なウイルス感染には西洋治療が向いているとされていますが、風邪に関していえば、どの段階にあってもどんな体質の患者さんであっても共通に薬が処方される西洋治療よりも、症状や体質、風邪の時期(初期、こじれかかったとき等)などの所見に合わせて薬を処方し、きめ細かな対応ができる漢方薬のほうが、早く治ることがあります。

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