【連載】今度こそ「できる!」血糖コントロール

最終回 こんなときどうする? 運動を中止すべきときがわからない!

解説 海野陽子

平和台病院 看護師

解説 原田和子

平和台病院 教育師長

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運動療法は血糖コントロールには欠かせない要素ではありますが、患者さんの状態によっては運動を中止しなければならないこともあります。運動をしなくてはならない、と思い込んでいる患者さんには、中止や制限について説明し、適正な運動ができるよう指導しましょう。


ケース15 運動を中止すべきときがわからない!

運動を中止すべきかわからないときはこうする!

運動療法には、糖尿病の病態、合併症の有無によって禁忌や制限があります。また、糖尿病患者さんには中高年齢者が多いだけに、病態だけでなく、血管障害や関節痛などを併発していたり、転倒の危険性が高いなどのリスクもあります。

腰痛や膝関節痛、心臓病、閉塞性動脈硬化症による歩行障害、肝硬変、肺線維症・肺気腫、肥満などの疾患・症状の有無についても注意が必要です。そのため、運動療法の開始にあたっては、メディカルチェックを行います。この結果をもとに、患者さんにとって適正な運動療法を実施することが大切です。

また、日々の運動時にも、(1)準備運動や整理運動の実施、(2)運動や天候に適した服装、(3)膝や足の負担を考慮した自分の足に合ったウォーキングシューズの着用、(4)適度な水分補給などに気を付けます。また、体調に異常があるときは休むことも必要です。

次ページでは、運動と血糖値の関係について説明します。