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【連載】基礎から学ぶ 漢方薬ガイド

第5回 漢方医学での診察法、四診(望診、聞診、問診、切診)の概要

監修 西村 甲

鈴鹿医療科学大学 鍼灸学部 教授

Kanpou

漢方医学における診察は、西洋医学での問診・視診・打診・聴診・触診にあたる四診と呼ばれる診察法によってみていきます。

基本的に生体検査などを行わない漢方医学では、四診による全身症状の把握がとても重要な意味をもちます。今回は、その概要に触れていくことにします。


四診とは

漢方医学の診察は、「望診(ぼうしん)」「聞診(ぶんしん)」「問診(もんしん)」「切診(せっしん)」という4種類の方法を用いた「四診(ししん)」と呼ばれる診察法で行われます。

いずれも、患者さんの「証」を診断するものですが、西洋医学のような検査中心の診断とは異なり、患者さんの様子を観察することでその証を見極めていきます。

四診による診察では、まず患者さんが診察室に入ってきた瞬間から望診が始まります。次いで問診表を見ながら問診を、並行して質問に答える患者さんの声や、途中で咳をしたならその性質を聞き分け聞診を行います。最後に切診を行い、すべての情報から総合的に患者さんの病態を判断していきます。

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