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【連載】大切な人を亡くす子どもへのケア

第16回 チャイルドライフスペシャリストの役割(後編)

監修 廣岡佳代

訪問看護パリアン訪問看護師 聖路加看護大学看護実践開発研究センター客員研究員

協力 三浦絵莉子

聖路加国際病院チャイルドライフスペシャリスト

協力 石田智美

聖路加国際病院チャイルドライフスペシャリスト

Ico childcare a2

子どもの感情を表出させるためには、「遊び」は大切な要素です。CLSは、子どもの様子や状況を見ながら「遊び」を提案し、子どもの感情が表出できる環境を整えていきます。もう一つの事例を見てみましょう。


「遊び」の中で子どもは感情を表し、消化していく

子どもにとって「遊び」は生活であり、感情を表出する場であり、リラックスし日常を取り戻す場でもあります。CLSによるサポートは、そうした「アクティビティ(遊び)」を通して行われます。特に、感情を言語化できない年齢の子どもにとっては、遊びの中でその子どもの心の内が表れてくることがあります。

例えば、人形遊びの「お医者さんごっこ」の場面で、「悪いことをしたから注射します」という子がいたとします。それは注射は治療のためではなく、自分が悪い子だから注射されていると感じているからなのです。

同時に、子どもは状況を受け入れるために、例えば、「注射はちょっぴり痛いだけ」など、何度も同じ言葉を繰り返し、消化していきます。CLSが子どもの理解状況、不安・怖れなどの感情をキャッチする手段として、アクティビティは子どもとかかわる上で、一番大切なものです。

アクティビティを選択するにあたっては、緊張している場面ではぬり絵などの単純な物を、感情の表出を見るときは人形でのごっこ遊びを、家族の輪を深めたいときにはカードゲームをといったように、子どもの様子や状況を考えます。

親を亡くす子どもにとっては、アクティビティはそのまま、親と一緒に過ごした思い出にもなります。
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