1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 検査
  5. CT検査
  6. CT検査とは?|看護師の役割と検査説明のポイント

【連載】検査説明これだけガイド

CT検査とは?|看護師の役割と検査説明のポイント

  • 公開日: 2013/12/20

これから受ける検査について患者さんから質問されたとき、どう答えていますか? 
今回から、頻度の高い画像検査に絞って、看護師が患者さんへの説明する際に知っておきたい検査のポイントを解説します。今回は、CT検査についてです。


CT検査ってどんな検査?

CTは、身体にX線を照射して、その吸収率の違いをコンピュータ解析によって画像化する検査法で、単純X線検査では得られない、臓器などの断層面を映し出すことができます。

現在は、螺旋状に連続撮影することで断層面がずれないヘリカルCTや、複数の検出器が備わり広範囲・短時間での撮影が可能になったマルチスライスCTが主流となっています。

また、造影剤を用いることで高度な画像が得られ、より微細な異常を確認することもできます。こうした造影剤を用いた検査を造影CT、造影剤を使用しない検査を単純CT(または非造影CT)と呼びます。造影CTの適応は、腫瘍、炎症、血管性病変などです。

造影剤には陽性造影剤として、原子番号が大きくX線を吸収するヨード製剤が使われ、イオパミロン®、オムニパーク®、オプチレイ®)、イオメロン®、プロスコープ®などの非イオン性造影剤(静脈投与)、ガストログラフイン®の消化管造影剤(経口投与)などの種類があります。

検査中は、患者さんが移動寝台に横になった状態でガントリーと呼ばれる円筒状の装置へ入り、X線管球と検出器がその周囲を回転しながらスキャンしていきます。

検査で何がわかるのか

より確実な確定診断を目的に実施されます。検査時間が短いので、重症患者や緊急の外傷患者にも適しています。
確定診断の適応となる主な疾患は次の通りです。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

頭部CT検査の看護|種類、目的、検査前・検査後の観察項目、注意点

頭部CT検査とは  頭部CT検査とは、頭部にX線を連続的に照射し、X線の吸収値の差をコンピュータ処理することで、頭蓋内の断層画像を得る検査方法です。撮影時間が短く簡便に行えるため、緊急時やスクリーニングに活用でき、広く普及したデジタル画像撮影法といえます。  頭部CT検査

2022/4/29

アクセスランキング

1位

心電図でみる心室期外収縮(PVC・VPC)の波形・特徴と

心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・用語...

250751
2位

【血液ガス】血液ガス分析とは?基準値や読み方について

血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...

249974
3位

吸引(口腔・鼻腔)の看護|気管吸引の目的、手順・方法、コ

*2022年12月8日改訂 *2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開...

250001
4位

人工呼吸器の看護|設定・モード・アラーム対応まとめ

みんなが苦手な人工呼吸器 多くの人が苦手という人工呼吸器。苦手といっても、仕組みがよくわからない人もいれば、換気モードがわからないという人などさまざまではないでしょうか。ここでは、人工呼...

250017
5位

採血|コツ、手順・方法、採血後の注意点(内出血、しびれ等

採血とは  採血には、シリンジで血液を採取した後に分注する方法と、針を刺した状態で真空採血管を使用する方法の2種類があります。 採血の準備と手順(シリンジ・真空採血管) 採血時に準備...

250858
6位

心電図の基礎知識、基準値(正常値)・異常値、主な異常波形

*2016年9月1日改訂 *2016年12月19日改訂 *2020年4月24日改訂 *2023年7月11日改訂 心電図の基礎知識 心電図とは  心臓には、自ら電気信...

250061
7位

サチュレーション(SpO2)とは? 基準値・意味は?低下

*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...

249818
8位

第2回 小児のバイタルサイン測定|意義・目的、測定方法、

バイタルサイン測定の意義  小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...

309636
9位

SIRS(全身性炎症反応症候群)とは?基準は?

*この記事は2016年7月4日に更新しました。 SIRS(全身性炎症反応症候群)について解説します。 SIRS(全身性炎症反応症候群)とは? SIRS(全身性炎症反応...

250839
10位

第2回 全身麻酔の看護|使用する薬剤の種類、方法、副作用

【関連記事】 *硬膜外麻酔(エピ)の穿刺部位と手順【マンガでわかる看護技術】 *術後痛のアセスメントとは|術後急性期の痛みの特徴とケア *第3回 局所浸潤麻酔|使用する薬剤の種類、実施方...

295949