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【連載】女性のがんのケア

第2回 メカニズムと患者さんへの影響からみる女性のがん(その1)

解説 新井敏子

がん・感染症センター 都立駒込病院 看護コンサルテーション室 がん看護専門看護師

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生活の変化などにより増加傾向にある女性のがん。疾患に加え、女性ならではの特性に考慮したかかわりが必要です。今回は乳がんについて解説します。


女性では罹患数が一番多いがん・乳がん

乳がんは、罹患数・死亡数ともに年々増加し、その罹患数が女性では一番多いがんになっています。

罹患率は30歳代から増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎えて以降徐々に減少していきます。

乳がんのリスクファクターには、初経年齢が低く、閉経年齢が高い、出産歴がないなどのエストロゲンに関連するものが多く、飲酒習慣や閉経後の肥満などの生活習慣、遺伝的要因などが挙げられます。

乳がんの組織学的分類は腺癌がほとんどです。

乳がんは乳管、小葉を越えて間質に広がったものが浸潤がん(約80%)で、脂肪を巻き込んで増殖し、さらに進行すると皮膚や胸筋まで達することがあります。

がんが乳管内にとどまっているものが非浸潤がん(約5%)で早期のがんです。がんの転移は、リンパ行性には同じ側の腋窩リンパ節から広がることが多く、血行性にもがんは転移します。

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