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【連載】女性のがんのケア

第6回 治療の選択で悩む患者さんへのアプローチ

解説 河野由梨香

がん・感染症センター 都立駒込病院 外科外来 乳がん看護認定看護師

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乳がん、子宮がん、卵巣がんという女性のがんの場合、治療をすることによって女性らしさの喪失につながると考える患者さんが多く見られます。今回は、本人が十分に納得して治療を受けられるようどのようにアプローチすればいいのかを考えます。


Q 治療の選択で悩む患者さんに対して、どのようなアプローチをすればよいでしょうか。

A 患者さんの理解度を確認しながら、悩みの原因をアセスメントし、なるべく具体的イメージがもてるような情報提供を行います。

解説 治療法が多様なため悩むケースがある

多くのがん治療は副作用を伴うため、治療を継続するには、つらい症状をうまく乗り切ったり、上手に付き合うことが重要です。

特に女性のがんの場合、治療に伴い出現する脱毛や皮膚障害、更年期様症状などが、女性らしさの喪失につながると考える患者さんが多くみられることから、本人が十分に納得し治療の選択をすることが重要になります。

患者さんが治療選択に悩む理由の一つは、治療法が多様だということです。

なかでも乳がんは、手術であれば乳房温存術か乳房切除術、乳房切除術であれば乳房再建術を行うか否か、薬物療法に関しては化学療法か、内分泌療法あるいは、分子標的治療法かをなどから治療方法を選択しなければなりません。

婦人科がんの場合は、妊孕性が温存できるのか、卵巣機能を残したいと考えるのか、手術療法を選択するのか、放射線療法を選ぶのかなどの意思決定が必要になります。

もちろん医療者側から最適な治療法の提案を行いますが、自らの考えや価値観により自己決定をしなければならない場面も多く、難しく感じられるのでしょう。

※続いては、患者さんへの情報提供について考えます。
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