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【連載】癒しのリフレクソロジー

第1回 リフレクソロジーと看護、どう結びつくの?

解説 市野さおり

リフレクソロジスト/看護師 トータルヘルスケアサポート「confianza」主宰

Oil massage

患者さんに直接触れてケアできるリフレクソロジーは、マッサージの気持ちよさばかりに目が向きがちです。でも、看護師が根拠をもって行うと、さまざまな身体的情報を得るだけでなく、コミュニケーションツールとしても有効に活用することができます。

まずは、医療者だからこそ押さえておきたいリフレクソロジーの基本から解説していくことにしましょう。


リフレクソロジーは心地よさを提供できるケアツールの一つ!

「足裏マッサージ」としてイメージがすっかり定着しているリフレクソロジー。

勤務の後に、気持ちよく足裏を揉まれた経験がある人も多いと思います。他人に足を揉んでもらうというのは、本当に気持ちのよいものです。これを患者さんにしてあげられたら・・・と想像してみてください。

とても簡単な手技でもあるこの療法を、完璧ではなくても、ケアの一つのツールとしてぜひ取り入れてほしいものです。

もし、足を揉むのは難しそうと感じるのであれば、まずは観察から始めてみましょう。足裏に隠されたメッセージはアセスメントにもとても有効です。

看護師だからこそ身体観察に応用できる!

リフレクソロジーは、身体の随所に表出されている"心身の状態"を読み取るための診断学であり、また不調を来している臓器・器官に対し、その改善に向け遠隔的にアプローチするための技術です。その目的には、

  1. 体内・心身ともに完全な調和と均衡をもたらす(これを実現することにより自己治癒力が活性化される)
  2. 施療により、患者さんの自然治癒力の向上を図る
  3. 末端器官(手・足・顔・耳)への直接的刺激により、末梢循環を改善する
  4. 心身のリラクセーション、疲労を改善する

などが挙げられますが、臨床現場において看護師がリフレクソロジーを用いるということにおいては、目的はさらに広がります。

まず、患者さんの足裏の状態からの情報は重要なアセスメントツールであるととらえることができます。

また、それをもとに末端器官である足裏の状態を改善することによって、心身の調和を取り戻すことが可能となります。

さらに、患者さんとのケアを通じてのコミュニケーションまたは信頼関係の構築のためのケアテクニックとも位置づけられるでしょう。

リフレクソロジーを行い、リラックスを提供することで、臨床におけるさまざまな不快を緩和し、安楽を提供することができるのです。

次ページは「リフレクソロジーはどんな疾患・症状に適応するのか」について解説します。