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【連載】つれづれ呼吸ケア日記

第10回 NPPVを基礎からマスター!

執筆 麻生七緒

内科病棟に勤務する、入職3年目のナース

非侵襲的な人工呼吸療法として、急性期から慢性期・在宅まで幅広く使用されているNPPV(非侵襲的陽圧換気療法)。導入からその後のケアまで、NPPVの成功にはナースの細やかなサポートが欠かせません。そこで今回は、NPPVの基礎知識を紹介します。


目次

NPPVとCPAPの違いは?

睡眠時無呼吸症候群の治療ため、自宅でCPAPを使用している患者さんが入院してきた。詳しく話を聞いてみると、半年前からCPAPを使用していて、機器の操作には慣れている様子。 マスクのフィッティングがうまくいかなくてエアリークを起こしたり、マスクの圧迫で顔に褥瘡ができてしまったり、鼻やのどが乾燥して不快感が起こるなど、トラブルも少なくない。 患者さんの訴えやトラブルに対応するためにも、しっかり理解を深めておかないと。 まずは、NPPVとCPAPの違いをおさらいしてから、CPAP療法について学んでみよう!

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NPPVとCPAPの違い

急性期病棟で使用するNPPVは、吸気と呼気の圧が違うが、常時一定の圧をかけるようにする設定がCPAPで、急性期用の器材でも設定可能。 何らかの疾患で入院してきた患者さんが、睡眠時無呼吸症候群の治療として自宅でCPAPを使用している場合には、入院中もCPAPを使用してもらうことが大切。

CPAP療法とは?

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)は、睡眠時無呼吸症候群の治療法のひとつ。 鼻に装着したマスクから圧力を加えた空気を気道に送り込むことで、気道の閉塞を防ぎ、無呼吸を取り除く治療法。睡眠中のみ使用。

マスクはフィッティングが命

CPAPについて学んだところで、NPPVを実施するには欠かせない上に、患者さんのストレスになることが多いマスクについてチェックしておこう!

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マスク選択のポイント

マスクの選択は、NPPVを成功させるための最も重要な要素なので、フィット感と機能性を考慮して患者さんとともに丁寧に行うことが大切。 フィット感に関しては、1.マスクが患者さんの顔の形・大きさに合うかどうか、2.マスクの材質が患者さんにとって好ましい装着感を与えるものかどうかをみる。

マスクのフィッティング

有効な換気効果を得るためや、特に慢性期や在宅療法の患者さんでは、長期にわたり治療を継続するために、適切なマスクの選択や調節が非常に重要。使うマスクがいったん決まってからも、できるかぎり毎日、マスクフィッティングを行い、患者さんと共に使い心地を確認することが大切。 その上で、どうしても使っているマスクがフィットしないようであれば、速やかにほかの種類に変更していく。

マスクのフィッティング手順説明表

(「ナース専科」2012年12月増刊号「一冊まるごと呼吸ケア」より引用)

★今日のつぶやき★ NPPVと聞くと、「難しい」「患者さん理解をなかなか得られない」「トラブル時に対応できるか不安」など、つい及び腰になってしまう。 患者さんの苦痛が少しでも軽減するように、疑問点をひとつずつ解決して、もっとスキルアップしなきゃ!

NPPVについてさらに詳しく知るならこちら
* 【連載】NPPVのキホンとトラブル回避術

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