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【連載】日本一若い!? 訪問看護師の挑戦

第15回 訪看ステーションの課題と目標

執筆 川添高志

ケアプロ株式会社・代表取締役社長

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ケアプロ訪問看護ステーション、唯一の女性正社員・稲葉公子は、紆余曲折を経てケアプロに入社し、現在は訪問看護師に加えて、会社の人事採用の職も担っている。さまざまなことに挑戦し続ける彼女に、今の訪問看護ステーションの課題と目標について話を聞いてみた。


次なる目標を掲げて

私は入社以来、ずっと予防医療事業部に在籍していましたが、今月から、在宅医療部に移籍しました。訪問看護には学生時代からずっと憧れていましたので、今はやっと自分の本望の場所に来たという感じがしています。

ケアプロ訪問看護ステーションは、昨年5月に開業し、力づくで立ち上げて、ひたすらに突っ走ってきたという状態です。今は訪問看護の質の確保と、教育プログラムを整えて、いかにケアプロ訪問看護を拡大していくか、それが新たな課題となっています。

なぜ増えない? 訪問看護の謎

訪問看護というのは、教育プログラムが作りにくいのです。 理由は、利用者さまのケースによって、ご自宅の環境や病状に個別性があること、歴史も浅いため、統計的なデータ分析や研究が進んでいないことが挙げられると思います。おそらく、経験がものをいう世界のためか、病棟での看護と比べて、文献数も格段に少ないと思います。

私は、昔から訪問看護に憧れを持っていました。本当は私のように、訪問看護に憧れを持っている看護師は多いはずです。また、今後は病院の病床数も減少し、確実に在宅への移行が予測されるため、訪問看護に従事する看護師は増えていかなければいけません。社会からのニーズも個人のニードも十分あるので、「だったらケアプロがやろう」ということになりました。

確かに、経験は10年選手と比べて劣りますが、気力・体力や、費やすことのできる時間の量、統計データ・経営データの分析力などでは勝負ができると感じています。 いや、勝負というより、先人が築き上げた文化をプログラムにしていく。要は温故知新です。

常識は壊すためにある!

訪問看護も病院のように、24時間対応が、あるべき姿だと思っています。しかし実際には、365日24時間対応の事業所は、本当にわずかです。

新宿区を例に取ってみてみても、365日24時間対応の訪問看護事業所はたったの2軒だけ。24時間対応するには、若い力が欠かせませんが、そこでも「経験の浅い看護師に訪問看護は無理だ」という認識が、24時間対応の広がりを邪魔しています。

その点、若い人材が豊富なケアプロには、24時間動ける人材がたくさんいます。あとは若い人が学びやすいプログラムと環境があれば、在宅医療や訪問看護を社会にとって、今よりもずっと身近なものにできるのではと思っています。

ケアプロのミッションである「革新的なヘルスケアサービスをプロデュースし、健康的な社会づくりに貢献する」常にこの言葉を胸に置きながら、私も医療・看護業界の革命児の一人でありたいと思っています。

※次回は、稲葉さんが感じる訪問看護と病棟看護に違いについて、月曜配信です。

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