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【連載】日本一若い!? 訪問看護師の挑戦

第17回 人の死に立ち会うこと

執筆 川添高志

ケアプロ株式会社・代表取締役社長

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ケアプロ訪問看護ステーション、唯一の女性正社員・稲葉公子は、紆余曲折を経てケアプロに入社し、現在は訪問看護師に加えて、会社の人事採用も担っている。さまざまな挑戦を続ける彼女に、前回に引き続き、訪問看護師として働く喜びや病院で働くこととの違いについて語ってもらった。


最期への旅路に寄り添って

訪問看護師の最も重要といっていい仕事のひとつは、人の最期に立ち会うことです。 それは実際に、死の瞬間に立ち会うという意味もありますが、近づいてくる死に対して、ご本人と一緒に向き合っていくことでもあります。最期というものはお一人おひとりで違うものです。家族に囲まれて亡くなる方も、ひとりで近づく死と闘っていく方もいます。

家族の有無や、今までどんな人生を歩んできたかにかかわらず、死はやってきますし、その中で、その方がどんな最期を迎えたいのかを、一緒に考えていくことが必要となってきます。

時に「どんな死を迎えたいのか」は言語化しづらいものであり、利用者さま自身でもわからないことも多くあります。投げやりになってしまう方もいます。 しかし、心のどこかには、皆さん、理想の死ややっておきたいことがあるのだと思い、そんな想いを引き出すことを大事にしています。

少しでも納得できる死を迎えることで、利用者さまの人生が、意味深いものになるのではないかと考えています。そういった場面では、私たち自身の人間性が問われてしまいます。 私は看護師としての知識はもちろんですが、利用者さまに向き合おうとする気持ちを持ち続けようと思っています。

同じ夢を見る人を増やしたい

私個人の最終目標は未定です。今は日々目の前の課題or業務をこなして、必死に自分の可能性を広げようとしています。そしてある日、何か新しいチャレンジを発見したときに、立ち向かえるだけの力をストックしておきたいのです。 在宅医療事業部教育担当としての私の目標は、やはり同じ夢を見てくれる人を増やすこと。ケアプロスタッフには、いろいろな人がいて、どんな人でなくてはいけないといった決まりもなく、ある意味自分の向きたい方向を向いて働いていられる場所なのです。

ケアプロ訪問看護ステーションの夢は、現在全国6千か所しかない訪問看護事業所を、2万か所にまで増やすこと。それは本当に、医療・看護業界にとっても社会にとっても革新的なこと。そして私の夢も同じなのです。

※次回からは第4章「十人十色のスタッフ」がスタート。月曜配信です。

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