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【連載】女性のがんのケア

第17回 ボディイメージの変容についてどう援助するか?

解説 新井敏子

がん・感染症センター 都立駒込病院 看護コンサルテーション室 がん看護専門看護師

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ボディイメージは自己概念を形成している要素の一つで、手術や治療によってそれが変化すると、自分自身の根幹を大きく揺るがすようなダメージを受けることがあります。そういった患者さんにどうアプローチすればよいのかを解説します。


Q ボディイメージの変容に関する問題を抱える患者さんに対してどのような援助が有効でしょうか。(乳がん、子宮がん、卵巣がん)

A 患者さんのもつボディイメージを測りながら、本人のペースで自尊感情を取り戻せるような支援を行います。

ボディイメージの変容も喪失体験と同じプロセスを経て受容する

ボディイメージは、自己概念を形成している要素のうちの一つで、NANDAの看護診断では、自尊感情とボディイメージが自己概念を形作っているとされています。それだけに、手術や治療によってそれが変化すると、自己概念を大きく揺さぶり、自分自身の根幹を揺るがすようなダメージを受けます。特に、乳房や子宮は女性性につながるもので、患者さんはそれを喪失すると自分自身の価値まで喪失してしまったような感情にとらわれてしまうのです。

一般的には、ボディイメージの変容も喪失体験なので、衝撃、防御的退行、承認、適応といったプロセスを経て受容していきます。ただし、患者さんが抱くボディイメージは主観的な評価なので、受け止め方は個々の患者さんで異なります。

※続いては、事前のアセスメントや術後のフォローについて解説します。
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