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【連載】女性のがんのケア

第18回 術後のパートナーとの関係についてどう伝える?

解説 河野由梨香

がん・感染症センター 都立駒込病院 外科外来 乳がん看護認定看護師

解説 新井敏子

がん・感染症センター 都立駒込病院 看護コンサルテーション室 がん看護専門看護師

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パートナーとの関係については、患者さんが一人で抱え込んでしまうことも少なくありません。看護師からのさりげないアプローチが必要となります。どのようにかかわっていくとよいのかを解説します。


Q 術後のパートナーとの関係について、どのように説明すればよいですか。

A セクシャリティはQOLの一部であることを伝え、一人で悩みを抱え込まないようさりげなく支援します。

情報提供をしっかりと行い恐怖や不安を取り除く支援を

女性のがんの場合、手術や治療によって性機能に影響が出るのが大きな特徴です。子宮頸がんでは、広汎性摘出手術によって腟が短くなり、卵巣がんでは、卵巣の摘出により卵巣機能に障害をきたし、更年期様症状が出て、腟の潤いが低下します。

乳がんに関しては、ボディイメージの変容が心理的に大きな影響を与えます。また、放射線療法によって照射された部位に皮膚障害が生じたり、化学療法やLHRHアゴニストなどのホルモン療法で卵巣機能の低下を招きます。

こうした性機能への影響によって、性交痛が生じたり、一時的に性欲が低下したりすることがあります。子宮がんの患者さんのなかには、断端部の損傷に不安や恐怖をもったり、身体の変化をパートナーに知られるのを嫌い、性交渉を避ける人もいます。

しかし、子宮頸がんの広汎子宮全摘出術後では、性交渉により腟の断端部は柔軟性を取り戻し、性交痛が解消されます。むしろ、性交渉を避けることで、断端部が硬くなり性生活が困難になり、パートナーとの関係性にも悪影響を与えてしまいます。

また、卵巣機能が低下しているために腟の潤いが不足して起こる痛みへも、市販の潤滑ゼリーなどで対応が可能です。購入できる場所を事前に知らせておくようにします。

※続いては、気軽に扱えない話についてどうアプローチするかを解説します。
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