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【連載】日本一若い!? 訪問看護師の挑戦

第20回 弱冠22歳の前田

執筆 川添高志

ケアプロ株式会社・代表取締役社長

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薩摩藩の侍ナース・前田雄大。前田は2013年1月からケアプロに参画したばかりの若きニューフェイス。鹿児島県出身の弱冠22歳で、座右の銘は「時は金なり」。そんな彼のこれまでの人生の歩みを振り返ってもらった。


15歳で看護の道を決意

僕は、そもそも高校に行きたいとは全然思っていませんでした。厳しい親や中学の先生から「手に職を」と勧められ、自分でも、どうせなら「人を助ける仕事をしたい」と考えていたため、看護の道(高等学校専攻科=中学卒業後5年間で看護師資格取得可能)に進むことを決意しました。

正直、普通高校に行って楽しそうに遊んでいる友人が羨ましくなることもあり、看護の道に進んだことを後悔することもありました。ただ、高校一年の実習で印象深い出来事があったのです。

受け持ちの患者さんの病室で、お見舞いに来ていた患者さんの奥さんが(心タンポナーゼで)、倒れていたのを発見したことがありました。すぐに、病棟の看護婦さんたちを呼びに行ったのですが、結局その奥さんは亡くなってしまったのです。僕は、息が止まっていく様子を、ただただ何もできず、眺めながら思ったのです。 「この仕事は、本気でやらないとダメなんだ」と。

その事件をきっかけに、看護の勉強に一生懸命励むようになりました。

オペ室から訪問看護への転身

専攻を卒業してから、年間1000件の手術を行う総合病院に就職しました。その病院は、頭の先から足の先まで、どの部分の手術も行うところで、外科の看護師としてのスキルはかなり鍛えられたと思っています。

けれど、総合病院での勤務も丸3年に近づいた頃に、迷いが生まれてきました。どの仕事でも3年目は鬼門な年なのではないでしょうか。僕自身には、違う環境で新しい世界に飛び込んでみたい欲求が生まれ始めたのです。ちょうどその頃に、ケアプロの川添さんや平間さんに看護師仲間の集まりで出会い、今までの病院勤務とは全く違った二人の働き方に、強い興味を抱くようになりました。

僕は将来、故郷・鹿児島に帰って、自分の力で地元の人々の役に立てる人間になりたいという夢を持っています。そんな僕にとって、ケアプロ訪問看護ステーションで働くことは「地元で訪問看護ステーションを自力で立ち上げるためのスキルを身につける+新しい世界への挑戦」という、僕が求めていたものにちょうどマッチしていたのです。そこで思い切って訪問看護の世界に飛び込む決心をしました。

前田雄大さんの写真

利用者さまとの関わりが楽しい!

総合病院に勤めていた頃は、患者さん一人ひとりと密に接することができませんでした。けれど今、訪問看護師になってみて、とにかく患者さんやその家族と深い関わりを持てることが嬉しくてたまりません。特におばあさんの利用者さまは、こう言っては失礼かもしれないが本当にかわいい!自分がこんなにおばあさん好きだとは知りませんでした。

訪問看護は新卒には無理!なんていう看護業界の常識があると思いますが、そんなことは決してありません。日本の訪問看護がもっともっと広まっていくために、たくさんの看護師さんたちにも訪問看護に挑戦してみてほしいと思っています。

※次回は、ケアプロただ一人の理学療法士、浅田さんのインタビュー、水曜配信です。