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【連載】女性のがんのケア

第10回 妊孕性の温存の説明の仕方

解説 新井敏子

がん・感染症センター 都立駒込病院 看護コンサルテーション室 がん看護専門看護師

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婦人科のがんは、病期によっては妊孕性の温存ができる可能性があります。どのような場合にはできて、どのような場合にはできないのかを知って、患者さんに説明できるようになりましょう。


Q 妊孕性(妊娠が可能な機能)の温存についてはどのように説明すればよいですか。(乳がん、子宮がん、卵巣がん)

A 婦人科がんのでは、病期が0~Ia期であれば、妊孕性が温存できる可能性がありますが、慎重にその適応を検討する必要があります。

解説 婦人科がんは0~Ia期であれば温存できる可能性がある

基本的に子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんは、妊娠・出産に携わる器官のがんなので妊孕性温存は難しいです。

ただし、0~Ia期であれば妊孕性が温存できる可能性があります。患者さん本人が挙児を強く希望し、また患者さんと家族が疾患を充分に理解していることが必要で、そのうえで慎重に適応を検討します。

子宮頸がんでは、病期が0~Ia1期までの早期がんで、子宮頸部円錐切除術のみで治療が終了する場合は、子宮も卵巣も残り妊娠は可能です。

これ以上に進行した病期では子宮の摘出が必要ですが、一定の条件下では広汎子宮頸部切除術が試みられています。子宮を切除した場合には、妊娠出産は望めません。

若年性の子宮体がんでは、0期(子宮内膜異型増殖症)~Ia期で、大量黄体ホルモン療法によって妊孕性温存が可能になります。しかし、奏効例でも再発率が高いといわれており、安易に行える治療法ではありません。

※続いては、卵巣がんと乳がんの場合について解説します。
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