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【連載】日本一若い!? 訪問看護師の挑戦

第43回 24時間訪問看護の潜在利用者を掘り起こす!

執筆 川添高志

ケアプロ株式会社・代表取締役社長

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ケアプロ在宅看護事業で中野に続いて開設された足立区島根事業所。所長・落合が関わった利用者様とのエピソードの2回目をご紹介しよう


お父さん、いつでも帰って来られるよ!

胃がん末期で入院中の父を自宅で看取ろうと、娘からケアプロに訪問看護の依頼がきた。

所長・落合が実現に向けて知恵を絞り、医療保険の外泊支援制度を活用し、入院中のベッドは確保しつつ、在宅で訪問看護サービスを受けることにしたのである。

高齢の母に代って、3人の娘も交代で介護しようと、受け入れの態勢は整った。

「さあ、いつでも出動可能だ」と準備万端の落合に娘から連絡が入った。「父の容態が急激に悪化して、帰れなくなりました……」

この容態では、移動はリスクが高すぎると、帰宅は見送られることになったのである。さぞかし落胆しているのではと、落合はどう声をかけてよいか分からなかった。だが、娘の声は明るかった。

「病院で死なせてくれるならそれでもいいんです。でも、それがいつかは誰も分かりません。そのうち、病院から退院してくれと言われたら、受け入れ施設があるのか、在宅で介護できるのか、とっても不安でした。

そんな中、24時間いつでも対応してもらえるケアプロさんと出会えて、父を連れて帰ることができると希望を持てたことはよかったと思っています。また、よろしくお願いしますね」

サービスの認知度を高めるために

わずか1~2日の短い関わりだったが、落合は、自分たちがこれからすべきことが凝縮される学びのケースだったと考えている。

「先の利用者様の外泊支援制度のように、在宅で受けられる訪問看護サービスについて、医師や病棟看護師をはじめ、地域医療の支援相談員の方たちも十分に理解していないことを痛感しています。

それは、在宅看護ではどんなサービスを受けられるのか、私たちの側の情報を発信する力が低いからなのではないかと思うのです」

ケアプロは在宅看護事業では若い会社で、実績を積み上げている段階。先の利用者家族がたまたまネット検索でケアプロをヒットさせたから実現が見えたのだ。

だからこそ、落合は島根事業所エリアの病院を足繁く回り、24時間対応の訪問看護サービスの周知に努めている。

「24時間対応の訪問看護サービスを希望する潜在的利用者はかなりの数にのぼると考えています。でも、医療従事者の理解度が低いから希望が叶わないこともある。

病院のベッドから自宅のベッドまでの距離を縮めるためにも、若い私たちがもっと声を上げて、発信していきたいと考えています」

「どうぞ私たちを使ってください」――所長・落合は今日も営業に出かける。

落合さんの写真

「訪問看護の認知度はまだまだ低い。もっとアピールしていくことが必要」と落合

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