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【連載】日本一若い!? 訪問看護師の挑戦

第9回 いよいよ開業!! 川添流・人脈形成術

執筆 川添高志

ケアプロ株式会社・代表取締役社長

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訪問看護ステーション立ち上げにあたり、川添氏が大切にしているものがあった。それは人脈。日本訪問看護振興財団会長や全国訪問看護事業協会の常務理事などをはじめ、訪問看護業界のパイオニア的存在である村松静子さんとの大切なつながりが、ギリギリの状況に陥った時に大きな力になることを実感する。


人脈は一日にして成らず

訪問看護ステーション立ち上げに際して、私が大切にしたものがあった。それは、日本訪問看護振興財団の会長の清水さんや、全国訪問看護事業協会の常務理事の上野さんなど、訪問看護業界の大御所の方々への挨拶回りであった。

全国訪問看護事業協会の常務理事の上野桂子さんと川添氏のツーショット

いざというとき助けてくださった大御所の一人。全国訪問看護事業協会の常務理事の上野桂子さんと

しかし、なぜそのような大御所の方々が、弱冠29歳の若造の挨拶回りを受け入れてくださるのか、疑問に思う方もいるだろう。実は、全国訪問看護事業協会は、私がケアプロ株式会社の設立を準備していた当初、研究員として働いていたところなのである。そこで私は、人脈作りをするとともに、訪問看護業界の課題や、ステーションごとの経営課題を発見していったのであった。

ほかにも、新宿で訪問看護をしておられる村松静子さんのところも挨拶に伺った。村松さんは、訪問看護が介護保険の適応となる以前から、訪問看護を行っていたこの業界ではパイオニア的存在の方である。

村松さんとの出会いは、私がまだ大学一年生の18歳で、初々しい時代である。私の大学の授業に村松さんが、ゲストスピーカーとしていらっしゃったのがきっかけであった。村松さんの講義に、強い感動と共感を覚えた私は、授業の後、村松さんの控え室まで階段を三段飛ばしで駆け上がり、村松さんに感動を伝えたことを覚えている。その村松さんとの出会いをきっかけとして、私は訪問看護に対して強い興味をもつようになっていったのだ。

大切なつながりが助け舟に

以後も私は、村松さんに手紙を書いたり、講演会を聞きに行ったりと、つながりを大切にしてきた。当時、私の髪の色は金髪で、この金髪がトレードマーク化していたが、村松さんに「村松さんの訪問看護ステーションで働くためにはどうしたらいいですか」と訊ねると、「まずは髪の毛を黒にすることからね」と言われてしまった。そこで黒髪に戻したのであった。そして、ケアプロ訪問看護ステーションの一人目の利用者様を紹介してくださったのも、この村松さんになった。

このように、長年つながりを大切にしてきた人が、ギリギリの状況に陥ったとき、必ず助け舟を出してくれるということを、身をもって体現感したのであった。

※次回は、ケアプロが常識とは違うやり方を選ぶ意味について、水曜配信です。