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【連載】エンゼルケアQ&A

第3回 「白い布をかけること」を希望される家族

監修 小林光恵

エンゼルメイク研究会 代表

Mitue

Kitoku gorinju

家族の意向に寄り添って最期のお別れの場面を創出する「エンゼルケア」が、多くの病院や施設で実践されるようになってきています。よりよい死後ケアにつなげるにはどうすればよいのか、よくある疑問・悩みについて、エンゼルメイク研究会代表:小林光恵さんに話を伺いました。

――院内で話し合って慣わしごと(例えば白い布をかける)をしないと決めたのですが、なかには根拠を説明しても、慣わしごとをしてほしいというご家族がいました。この場合はどうしたらよいでしょうか。

小林光恵さん(以下、敬称略) してほしいということであれば、してさしあげるのが望ましいと思います。遺体であることの印づけといえる慣わしごとは、「してほしくない」と考えるご家族が多いという感触があります。 だ、従来の死後処置の形ではほとんどの場合は、顔に白い布をかけて手を組ませてきたわけですし、「そうするものだ」「してほしい」という感覚のご家族がいらっしゃるのも自然ですね。
また、生きているように「苦しくないか」「寒くないか」とご遺体を気遣う感覚だけれども、顔には白い布をかけてほしい、と思うご家族もいらっしゃるかもしれません。

――そうですよね。

小林 そんなときに、どう判断したらいいかわからずその場で困惑しないように、職場における基本姿勢をスタッフ間で確認しておくのが大切だと思います。ちなみに、エンゼルメイク研究会の協力病院では、死後ケアの基本姿勢として「死後処置ではなく、ご退院のための準備を行う」「患者の○○さんとして接し、基本的に遺体らしい外見にしない」などがあり、それをベースにケースに応じた対応をしています。

――確かに、毎回悩んだり、人によって対応が違うのは問題ですね。

小林 職場の基本姿勢がないと、ひとつひとつの対応をやるべきかどうか、判断に迷ったり、行ったことに不安が残る原因になってしまいます。

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