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【連載】アセスメント力を身につけよう

異常呼吸音(副雑音)の種類とアセスメント

解説 山内豊明

名古屋大学大学院医学系研究科 教授 医学博士/看護学博士/医師/看護師/保健師/米国・登録看護師、診療看護師

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患者さんの異変を前に、「迷う」「わからない」「判断ができない」……。ここでは、そんな体験をした読者から寄せられた「アセスメントに迷いやすい症状」を5つピックアップしました。症状ごとに、どのような患者情報を集めたらいいのか、判断するときのポイント、アセスメント手技などについて、ステップを追って解説していきます。


Q.呼吸器疾患の患者さんの呼吸音を聴診しても、肺炎や喘息、肺そのものの疾患など、「どの疾患の症状なのか?」と判断に迷ってしまいます。(宮崎県 混合病棟)

A.症状が重なっていないか、順を追って精査していきましょう。

症状は重なっていないか、一つひとつ聴き分けていく

患者さんの身体に現れる症状は一つとはかぎりません。いくつかのことが同時多発的に起こっている場合も少なくないのです。このような場合には、症状が重なってしまいます。だからといって慌てることはありません。苦手意識を持つナースが多い呼吸のアセスメントも、順を追って精査すれば、筋道が通った判断を得られます。

3つの部位の呼吸音が正常か、異常かを確認する

呼吸音は空気の入り口付近から肺の奥まで、その通り道の各部位によって聴こえる音が異なります。正常呼吸音は、喉元で聴こえる「気管支音」と、肺の末梢から聴こえる「肺胞音」と大きく2つに分かれ、もう一つ、その複合音ともいえる気管支と肺の境目辺りで聴こえる「気管支肺胞音」を加えた、3つの音に分けられます。

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