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【連載】エンゼルケアQ&A

第9回 疥癬の患者さんのエンゼルケアの方法は?

監修 小林光恵

エンゼルメイク研究会 代表

Mitue

Kitoku gorinju

家族の意向に寄り添って最期のお別れの場面を創出する「エンゼルケア」が、多くの病院や施設で実践されるようになってきています。よりよい死後ケアにつなげるにはどうすればよいのか、よくある疑問・悩みについて、エンゼルメイク研究会代表:小林光恵さんに話を伺いました。

――以前、疥癬が治癒しないまま亡くなられた患者さまがいました。ご遺体をくるみ、病院で棺に入っていただきお帰りいただいたのですが、その対応でよかったのでしょうか。

小林光恵さん(以下、敬称略) たぶん過角化型疥癬(ノルウェー疥癬)だったのですね。適切な対応だったと思います。
疥癬の病型は、普通の疥癬と過角化型疥癬(ノルウェー疥癬)に分けられます。
普通の疥癬の場合、直接感染では「手を数時間つなぎ続けるとうつる」こともあり、間接感染では、「寝具を介してうつる頻度は低い」ようです。ちなみに、人体から離れてからのヒゼンダニの生存期間は、温度や湿度によって差はありますが数日間のようです。しかし、生存イコール感染可能期間ではなく、人体から離れてほどなく感染の可能性を失うと考えてよいでしょう。
過角化型疥癬の場合は、ダニを内包する落屑が飛び散って感染しますし、感染力が強いのが特徴です。つまり、過角化型疥癬の場合に慎重な感染対策が必要ということになりますね。

――そのときは、本当は家族にも触れてもらいたかったのですが、それが心残りで……。

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