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【連載】エンゼルケアQ&A

第11回 漏液があるのは腐敗の始まりですか

監修 小林光恵

エンゼルメイク研究会 代表

Mitue

Kitoku gorinju

家族の意向に寄り添って最期のお別れの場面を創出する「エンゼルケア」が、多くの病院や施設で実践されるようになってきています。よりよい死後ケアにつなげるにはどうすればよいのか、よくある疑問・悩みについて、エンゼルメイク研究会代表:小林光恵さんに話を伺いました。

――清拭や移送時に、側臥位にしただけで胃液が出てきました。腐敗が始まっているということでしょうか。

小林光恵さん(以下、敬称略) 臨終直後なら、腐敗ではないと思います。

――漏液があるということは腐敗ではないんですか!?

小林 エンゼルケアのセミナーや講演の中で私は、「腐敗が進むと、体内圧が高まって漏液が起こる場合があります」と説明します。その際の言葉が足りないのか、漏液があると、イコール腐敗と思ってしまう方がいるようです。
しかし、たとえ腐敗のリスクがかなり高い方の腐敗防止の冷却でも、臨終後4時間以内、遅くとも6時間以内に実施というのが目安ですから、臨終直後の段階の腐敗は考えにくいです。

――腐敗でないとしたら、なぜ、漏液があるんですか。

小林 側臥位になると、仰向けで寝ているときと比べて、内臓や身体の状況がガラッと変わりますよね。つまり、体内の水分の有り様が変化するということです。栓をしていない水入りの湯たんぽを傾けると水がこぼれるように、体位を変えたら、その人の体内の水分状況によって漏れ出ることがあります。身体より頭を低くしても出やすくなりますね。
それと、腹水がある方なども体位変換により内圧が変化して漏液、という可能性があるのではないでしょうか。

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