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【連載】高齢者の機能低下をアセスメント

第1回 【高齢者看護】加齢による機能低下とそのメカニズム

解説 前田孝子

東京都健康長寿医療センター 医療安全室 専任リスクマネージャー 看護師長

Obaasan kurumaisu

高齢者看護では、成人と異なり、加齢による身体・精神機能の変化を視野に入れ生活機能も含めたアセスメントとケアが求められます。 第1回は、高齢者看護のとらえ方と加齢による身体・精神・社会的機能の変化と特徴について解説します。


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高齢者看護のとらえ方

高齢者看護は患者さんの「持てる力」、すなわち残された機能をできるだけ維持する方向でかかわっていくことが大切です。
しかし高齢者の場合、加齢による変化の程度は個々で異なり、小児のように発達段階に応じて見ていくというわけにはいきません。
心身の機能の程度はその人のそれまでの生活習慣、生活環境や社会的背景などに影響され、非常に個人差が大きく、年齢だけでカテゴリー分けできるようなものではありません。
高齢者は、身体的要因、精神的要因、社会的要因が影響し合い機能低下することが知られていますが、それらは一度に来るものではなく、身体機能が低下しても精神的な機能まで低下するとは限りません。
その人の状態は、それまで生きてこられた中でのさまざまな因子が複雑に絡み、結果として現れてくるのだといえます。
こうした背景を持つ高齢者疾患の主な特色として、次のことが挙げられます。

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