看護師の仕事に役立つ情報、技術が学べるサイト -スキルアップに役立つ情報をお届けします-

【連載】血液ガスの基礎知識とアセスメント

第6回 PaO2低下のときのアセスメント

解説 南雲秀子

湘南厚木病院 看護師長/米国呼吸療法士(RRT) / 保健医療学修士(MHSc) 日本呼吸ケアネットワーク 理事

Gas0

患者さんの酸素化を評価する際には、PaO2とSaO2の数値を用いてアセスメントしていきます。今回は、PaO2が低い場合、つまり低酸素が疑われるときのアセスメントのポイントを解説していきます。

アセスメントをしよう!

PaO2が低くて低酸素が疑われる場合でも、一般的に病棟では先に血液ガスを検査することはほとんどありません。
多くの場合、パルスオキシメーターによるSpO2を測定することになります。そして、測定の結果、SpO2値が低いときには、次のような視点でアセスメントをしていきます。

1 患者さんの様子を観察する

SpO2の正常値は95~97%ですが、それが93%以下になると、顔色が悪い、調子が悪いなど患者さんの様子から、見た目でもその低下を推察することができます。
低酸素が疑われる数値が示されたら、まずは呼吸回数、脈拍数、血圧などのバイタルサイン、顔色や疼痛の有無などの一般状態を観察して、患者さんに低酸素状態の徴候があるかどうかを確認します。
SpO2値以外に明らかに低酸素状態を示すサインがあれば、低酸素状態にあるとして対応します。低酸素状態の場合には、緊急を要することもあるので、すぐに医師やほかのスタッフを呼び、酸素療法や血液ガスをとるなどの先の処置に備えます。

※次ページはSpO2値について解説します。