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【連載】不整脈のモニタリング

ジギタリス中毒、脚ブロックで見られる特徴的な波形

解説 曽原 寛

葉山ハートセンター 不整脈センター部長

Huseimyaku00

今回は、疾患以外で見られる特徴的な波形、ジギタリス効果で見られる波形と脚ブロックで見られる波形について解説します。

ジギタリス効果(ジゴキシン)

心筋の収縮力を高め(陽性変力作用)、徐脈を生じさせるため(陰性変時作用)、主に心不全及び頻脈性不整脈に対して用いられています。ただし、副伝導路の不応期を短縮させ、心室レートが上昇するため、WPW症候群に合併したものには禁忌です。この薬剤の効果として、特徴的な心電図所見がみられ、これを「ジギタリス効果」といいます(図1)。薬理効果であり異常な波形ではありません。

しかし、ジギタリスは治療域と中毒域の範囲が狭いので、連用や多量投与によって中毒をきたします。ジギタリス中毒の症状は、食思不振、悪心、嘔吐、下痢などの消化器症状、そしてさまざまな不整脈を引き起こす可能性があります。

図1 ジギタリス効果の波形ジギタリス効果の波形

ジゴキシンとジギトキシン

ジギタリスの製剤には、ジゴキシン(ジコシン)とジギトキシンがあります。ジゴキシンは腎代謝で、ジギトキシンは肝代謝であり、病態により使い分けます。

続いて脚ブロックで見られる波形について解説します

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