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【連載】急がば学べ! 呼吸のしくみ

第6回 SpO2低下時の症状とアセスメント

解説 宮川哲夫

昭和大学大学院 保健医療学研究科 呼吸ケア領域 教授

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アセスメントの流れをチャートでマスターしよう

SpO2の低下に気づいたら、まず患者さんの様子を観察します(図)。

意識レベルが低下している、あるいは呼吸停止といった状態の場合は、緊急の対応が必要です。

すぐにBLSやACLSによる蘇生を行い、そうでないケースでも、直ちに挿管し、人工呼吸器管理となることが多いでしょう。

それ以外の場合には、患者さんが苦しそうにしているかどうかから見ていきます。

(図)SpO2低下時のアセスメントの流れ

1 患者さんが苦しそうにしている場合

呼吸苦のある場合のアセスメントでは、まず酸素投与をしているかどうかを確認し、酸素を使っている場合にはその投与経路の確認から始めます。

酸素投与を受けている患者さん

まず、患者さんが設定した通りの酸素を吸入できているかどうかを確認します。

患者さんの口元からチューブをたどって器具の根元までつながっているかを見ていきます。きちんと酸素が流れているかどうか、自分の耳や口で確かめましょう。

また、チューブが患者さんの体の下になり屈曲や閉塞が起こってないかも確認します。器具の異常を発見したら速やかに改善して、患者さんに説明し、SpO2が回復することを確認します。

器具に異常がない場合には、患者さんの状態が悪化して酸素投与量が不足していることが考えられます。

そこで、取りあえずの処置として、酸素の流量を現在の投与量の1.5倍まで増やし、患者さんを観察します。2~3分ほど観察してSpO2値がどのぐらい上がるかを見て、目標値の範囲にならなければ、さらに流量を増やします。

そして、患者さんの状況とSpO2が上昇した流量の値を主治医に伝えます。

SpO2が低下したことを伝えるだけよりも、より具体的な指示を受けることができます。

ただし、酸素投与量を変える場合には、その患者さんに決められているSpO2の目標値を把握しておかなければなりません。例えば「90%<SpO2<96%」などです。

そのためには、あらかじめ「酸素投与中の患者さんのSpO2が低下したら、まずは流量を1.5倍から上げる。目標値は○○くらいにして医師に報告する」というような指示を、主治医から出しておいてもらうことが前提です。

酸素療法の管理に慣れていない人の場合、流量を増やすことが恐いと感じることもあるかもしれません。

しかし、SpO2が低いまま放置して、時間を要するバイタルサイン測定をしたり、あわてて主治医に報告をしても、患者さんにとっては苦しさが続くだけです。

まずは、低酸素状態を改善する方法を考えます。SpO2が改善してきたら、痰を取る、姿勢を直すなどのケアを行いましょう。

>>次のページは「酸素投与をしていない患者さん」について解説します。

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