【連載】注射・輸液・採血のギモンに答える

静脈注射(ワンショット・点滴)の合併症(感染・静脈炎・神経損傷など)への対応

編集 ナース専科編集部

月刊「ナース専科」編集部

取材 江里口敦子

船橋市立医療センター 看護局 副師長

取材 泉 佐智子

船橋市立医療センター 看護局 副師長

取材 山田綾子

船橋市立医療センター 看護局 副師長

静脈注射(ワンショット・点滴)は毎日頻繁に行われます。侵襲的な手技であるため、合併症を伴うことがあります。今回は、最低限知っておきたい合併症への対応方法を紹介します。


1「痛み」「しびれ」を言える環境を作る

静脈注射の合併症は、感染・静脈炎・血管外漏出・神経損傷などがありますが、そのサインとなるのが、痛みやしびれです。

これらは自覚症状なので、患者さんが訴えやすい環境を作ることが大切です。

ラウンドや検温のときに、穿刺部やその周囲を観察することに加え、合併症のリスクが高いと判断した患者さんには、痛みやしびれの有無を聞きます。

2 血管外漏出したときは、まず「止める」

静脈注射中に、痛み・圧痛・腫脹・熱感・発赤が生じた場合には、血管からの薬液の漏れ (血管外漏出)を疑います。

まず、点滴を止めて、血液の逆流の有無を確認します。逆流が無い場合、血管が破れて、薬液が漏れています。これ以上薬液を投与することはできないので、留置針を抜去します。

薬液の種類や皮膚障害の程度によって対応が異なるので、医師に報告し指示をもらいます。

血管外漏出のリスクが高い患者さんのチェック項目

表1 血管外漏出のリスクが高い患者さん

3 静脈炎のときはとにかく「抜く」

血管に沿った痛み・圧痛・腫脹・熱感・発赤(紅斑性条痕)が生じた場合は静脈炎を疑います。

医師に報告して、留置針の抜去指示をもらいます。

静脈炎の分類

表2 静脈炎の分類

(『ナース専科マガジン2014年5月号』より改変利用)

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