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【連載】山内先生の公開カンファランス

第3回 どうする? 吸引後にSpO2が上がらない患者さん(その1)

解説 山内豊明

名古屋大学大学院医学系研究科 教授 医学博士/看護学博士/医師/看護師/保健師/米国・登録看護師、診療看護師

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今回の事例は、人工呼吸器管理中の患者さんで、吸引後に人工呼吸器につないでもSpO2が上がらなかった場合、どうアセスメントするのかを会員のみなさんに聞きました。その結果とコメントを紹介します。


事例

重症心身障害者の患者さんで、呼吸不全により気管切開し、人工呼吸管理を導入していました。

ある日、訪室するとぜろつき(痰がからんだような音)が認められ、分泌物が溜まっていると判断して吸引を実施。吸引後、人工呼吸器に接続してもSpO2が上がりませんでした。

→SpO2が上がらない患者さん、あなたならどうする?


>>山内先生の解説を先に読むならこちら

みんなの回答

まずは、投票結果を見ていきましょう。2014年4月2日〜8日まで投票を行い、1521人の会員のみなさんが投票してくれました。今回も50%以上の人が同じ選択肢を選んでいます。

アンケート集計結果グラフ

まず、一番多かったのが「どこかに異常がないか呼吸音を聞くなど、アセスメントする」でした。痰を取り切れていないのではないか、何か他にSpO2が低下するような原因がないかを確かめるといったコメントが多く見られました。

次に多かったのが「人工呼吸器の回路を確認する」でした。こちらもSpO2低下の原因をつきとめるための行動になります。その他の選択肢を選んだ人は7〜2%と少数派に。それでは、それぞれのコメントを見てみましょう。

どこかに異常がないか呼吸音を聞くなど、アセスメントする

  1. 必ずしも吸引をしたからSpO2が上がるとは限らないので、再度呼吸音を確認するなど全身状態の確認をしてみます。(トトロさん)
  2. 原因は1つとは限りません・・・。すべて当てはまりますがアセスメントして対処しないと。(ゲンキの姉さんさん)
  3. 吸引は侵襲度が高いので続けては行わない。痰がたまっているのか、ほかに異常がないかをアセスメントする。(未設定さん)
  4. 吸引後ということから痰がまだ残っているのかそうでないのかをまず確認し、肺音に異常がなければ人を呼びます。(あっこさん)
  5. SpO2が上がらない理由を知らないと対応できないため。(ゆかちんさん)
  6. 吸引後の呼吸音の改善の有無を確認し、有効な吸引であったか確認する。(あんさん)
  7. SpO2の低下具合にもよりますが…。吸引が不十分な場合も考慮し、まず患者さん側の状態を確認します。それでも、spO2が上がらない場合はすぐに人を呼び、医師に連絡します。(匿名さん)

人工呼吸器の回路を確認する

  1. 人工呼吸器がきちんと装着できているか、回路の接続に問題がないかをまず確認する。(宮さんさん)
  2. まず、正常に作動しているか確認する。(ボーさん)
  3. ケアの手順として接続し直したり何か行った際は何もなくてもチェッ クするものだから。それからほかを考える。(kaokaoさん)
  4. とりあえず人工呼吸器の接続不良等のチェックをする。その後に呼吸音などのアセスメントかな。もし重大なことになった場合に、機器の接続不良などの事故の場合で は過失割合が高いが、患者の疾患によるものであれば過失は低いと考 えるから。(未設定さん)

引き続き、みなさんのアセスメントの結果を紹介していきます。