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【連載】注射・輸液・採血のギモンに答える

性質別 注射薬の保管方法(K.C.Lの遮光方法など)

解説 渋谷 清

北里大学メディカルセンター 薬剤部 副部長

解説 小宮山貴子

北里大学メディカルセンター 薬剤部 部長

編集 ナース専科編集部

月刊「ナース専科」編集部

2013 ns logo tate format rgb     03 min

Yakkyoku yakuzaishi

注射薬は、日本薬局方によって保管方法が決められています。
決められた方法で保管しなければ、劣化や配合変化が起こり、薬効を発揮できなかったり、有害物質が生じたりします。
そこで今回は「温度・光・空気に影響を受ける注射薬とその保管方法」について紹介します。


1 「温度」に影響を受ける注射薬の保管方法

温度の上昇に比例して化学反応が促進されてしまうため、保管温度に注意が必要な薬剤です。

日本薬局方によって、注射薬ごとに保存するときの温度が決められています。

  1. 標準温度 20℃
  2. 常温 15~25℃
  3. 室温 1~30℃
  4. 微温 30~40℃
  5. 冷所 1~15℃以下の場所 ※別に規定するものを除く

<代表的な注射薬>インスリン

ペン型インスリン製剤を冷蔵庫に出したり入れたりすると、結露が生じてしまうことがあるため、室温で保存します。

使用期限は使用開始後から1ヶ月とされています。

使用開始後のインスリン製剤は室温保存、実物写真
使用開始後のインスリン製剤は室温保存

<代表的な注射薬>シスプラチン

温度の低下によって結晶化します。そのため投与するまでに時間があったとしても決して冷蔵庫に入れてはいけません

2 「光」に影響を受ける注射薬の保管方法

光によって薬剤の酸化・還元反応や加水分解が促進されるため、遮光が必要な薬剤です。

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