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【連載】外来がん化学療法で看護師がすべき口腔ケア

第3回 口腔ケアの実践~化学療法時に必要なセルフケア指導のために

解説 辻本好恵

サンスター株式会社 歯科衛生士

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がんの化学療法では 、抗がん剤の副作用が口腔粘膜に及びやすく、高頻度で口腔粘膜炎などの口腔合併症が起こります。その結果、食事や水分摂取、会話などが困難になり、患者さんのQOLが著しく阻害されます。

外来でのがん化学療法がますます増える中で、どんなケアや支援が求められるのか。看護師に求められる口腔ケアのスキルを身につけるセミナーが開催されました。


セルフケアの体験実習でチェック・指導のポイントを確認

欧米のガイドライン(MASCC/ISOO がん粘膜炎障害の臨床診療ガイドラインなど)では、全年齢層のあらゆるが ん治療を受ける患者さんに対して、口腔のケアを行うことを提言しています。

口腔粘膜炎の重症化予防のためには、化学療法実施前から、口腔内を保清し口腔粘膜の湿潤を維持する正しいケアを患者さんに身につけてもらうことが大切です。そこで、「正しいセルフケア体験実習」が行われました。

体験実習では磨き方のレッスンとして、まずは歯垢を赤く染め出し、ブラッシングの良し悪しを確認しました。歯ブラシの大きさは、上の前歯2本分程度、歯ブラシの使い方はブラッシング圧をコントロールしやすい鉛筆持ちで持ち、細かく振動させるように動かすなど、歯ブラシの選び方や使い方の細部まで紹介されました。

さらに、フロスや歯間ブラシの選び方、使用法とレッスンは続き、辻本さんからは「さすが、患者さんを指導する立場の看護師さんたちですね!」と、コメントがありました。

辻本好恵さん講演中の写真

トラブルの起きた患者さん用口腔ケア製品を実体験

超薄型でやわらかい植毛の歯ブラシ、粘膜の清掃に用いるスポンジブラシ、歯磨き剤や洗口液、口腔粘膜の保湿スプレーなど、疾患治療に伴う口腔トラブルをもった患者さんのための口腔ケアシリーズを、実際に試して使い勝手や使い心地を体験。

お馴染みの一般向け殺菌洗口液と患者さん向け保湿洗口液を交互に口に含んで、あらためて味や刺激の差に驚きの声を上げる一幕もありました。

専用製品の展示コーナーでは、休み時間に担当者へ熱心に質問をする参加者の姿が絶えませんでした。

セルフケアの体験実習の様子①

セルフケアの体験実習の様子(1)

セルフケアの体験実習の様子②

セルフケアの体験実習の様子(2)