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【連載】基礎からまなぶ血液ガス

第4回 血液ガスデータが意味すること

解説 飯野 靖彦(いいの やすひこ)

日本医科大学名誉教授

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血液の中に含まれているガスには、酸素や二酸化炭素などがあります。
こうした血液ガスを分析することでいったい何がわかるのでしょうか。
まずは、体のしくみと血液ガスについて見ていきましょう。


呼吸と酸塩素平衡の障害はどの数値に現れる?

血液ガス分析の数値が示すこと

血液ガス分析では、最低限、PaO2・SaO2・PaCO2・pH・HCO3・BEの6項目について覚えておきましょう。

このうち、pH、PaO2、PaO2は直接測定し、HCO3、SaO2、BEは計算で求めます。

また、呼吸器・循環器障害を見る上ではPaO2、SaO2、PaCO2が、酸塩基平衡障害ではPaCO2、pH、HCO3、BEが主な指標です。

PaCO2値はガス交換と酸塩基平衡の両方に使われる重要な値ということを覚えておきましょう。

血液ガス分析のデータ値が何を示しているかがわからなければ、患者さんの体で何が起きているのかを推察することはできません。

血液ガスを読む前に、これらの基準値と意味をきちんと理解しておくことが大切です。

主な基準値

>>次ページでは、「呼吸器・循環器機能を評価するデータ値」と「アシドーシス・アルカローシス」について解説します。