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高齢社会で増加が懸念される「サルコペニア」ってなに?

編集 ナース専科編集部

月刊「ナース専科」編集部

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超高齢社会に伴い、「サルコペニア」患者さんが増えているといわれています。この「サルコペニア」、聞き慣れない言葉ですが、いったいどんな疾患なのでしょう。横浜市立大学附属市民総合医療センター・リハビリテーション科の若林秀隆先生に聞きました。


死のリスクを高める健康障害「サルコペニア」

「サルコペニアとは、狭義では加齢に伴う筋肉量の低下、広義ではさまざまな原因による筋肉量・筋力・身体機能の低下を意味する健康障害のことです。『サルコ』は肉・筋肉のこと、『ペニア』は減少・消失を表した造語です」(若林先生)。

筋肉量や筋力が低下することにより、ADLやQOLが低下していき、それにより身体機能や免疫も低下するため、最終的には死亡するリスクが高まるといいます。

サルコペニアには、加齢に伴う筋肉量の減少を原因とする「原発性サルコペニア」と、そのほかの要因による「二次性サルコペニア」があります。特に患者さんが増えているのが「二次性サルコペニア」で、その原因は(1)活動、(2)栄養、(3)疾患に関連するものに分けられます。

二次性サルコペニアの原因

  1. 活動
  2. 栄養
  3. 疾患

摂食・嚥下障害の原因のひとつにも

さらに、摂食・嚥下にかかわる筋肉のサルコペニアにより、高齢者の摂食・嚥下障害を引き起こすこともあるそう。それにより誤嚥性肺炎を起こすと、二次性サルコペニアの要因となり、急激に病状が悪化することがあります。

「サルコペニアによる摂食・嚥下障害を改善するには、適切な栄養管理と早期離床、早期経口摂取を目指したリハビリテーションを同時に行うとよいでしょう」(若林先生)。