【連載】スーパープリセプターSAKURA 2014

第9回 みね子、はじめての受け持ち患者さんを思い出す、の巻

編集 ナース専科編集部

月刊「ナース専科」編集部

内科病棟に配属されたスガオ。プリセプターとなったSAKURAから指導を受けつつ、現場に慣れてきたある日のこと……。


スガオ

くまみー先輩! お疲れさまです。

みね子

横須賀さん。どうですか? 現場に慣れてきましたか?

スガオ

そうっすね。内科病棟もけっこう楽しいですよ。

みね子

楽しい……。なんでそんなに余裕があるんですか。私が新人の頃は毎日いっぱいいいっぱいだったけど。

桜先輩

無表情だったけど、いっぱいいっぱい感丸出しだったわよね。

みね子

先輩! だって、しょうがないじゃないですか。わからないことばかりだし、先輩たちからは、新人は患者さんから意地悪されるってウワサで聞いて、毎日緊張していたんですよ。

桜先輩

そうね。初めて患者さんを受け持つときも、大騒ぎしてたものね。

みね子

そうでした。確か先輩の秘蔵のデータベースでは、「言葉遣いに気を付けること」という先輩たちからのアドバイスがありました。

スガオ

言葉遣いは、自分も気をつけなくちゃいけないっすね。

桜先輩

敬語を使えばいいってものでもないのよ。患者さんに対する謙虚さや丁寧さが大切ってことなの。

スガオ

なるほど。自分もそろそろ患者さんを受け持つようになるんですかね。

桜先輩

そうね。すがっちの場合、業務に不安はないし……。ほかの新人たちも受け持たされるころかもね。いちおうデータベース見てみましょうか。

スガオ

はい!


次では、みんなの「はじめての受け持ち患者さん」について紹介します。


桜先輩

やっぱりこの時期になると、75%以上の新人が患者さんを受け持っているわね。

アンケート集計結果グラフ

みね子

私はまだ不安でいっぱいだったんですが、配属されてわりとすぐに受け持たされた印象でした。

桜先輩

いつまでも不安がっていてもしょうがないでしょ。現場で体験しないとね。

スガオ

患者さんを受け持つと、例えばどんなことがあるんですかね。

桜先輩

じゃ、みんなのコメントを見てみましょうか。


  • 「何にでも感謝することが大切」と言って、下手なケアにもいつもありがとうとおっしゃってた患者さん。大変だけど、看護師になれて仕事していることはありがたいなぁと感じて、仕事が楽しめるようになりました(未設定さん)
  • まだ受け持ちとしてはかかわっていませんが、先輩の後ろについて4~6名を一緒にみています。多重課題でパニックになりつらいです。(ゆかさん)
  • できることが少ないので、患者さんの話しを聞いていたら「あんたは温かいね」とうれしい言葉をいただきました。仕事を覚えるのも大事ですが、「患者さんに寄り添う」という基本的なことは忘れてはいけないと思いました。(なかまらぁさん)
  • まだ技術がほぼ何も自立しておらず、患者さんにとても申し訳なく思っていた。モーニングケアの際に温かいタオルで顔を拭いただけなのに、夜勤の時、「本当に気持ちよかった。昨日も拭いてくれたもんね。あなたを探してたんだよ。また来てね」と声をかけていただき、疲れが一気になくなったとともに、何もできないながらも今できることを丁寧に行うことの大切さを改めて実感した。(未設定さん)
  • 受け持ちがどんどん増えて、今ではもう7人です。検査や治療、入院もつきます……。手が回らなくなるとひとりひとりへの対応がおろそかになってしまっていないか、心配になります。(ゆゆさん)
  • 口腔ケアを極端に拒否される患者さん。この前私が口腔ケアしようと患者さんの口を開くと、いきなり殴られてしまいました。それもなかなかの本気のものでした。私が「痛くないようにゆーっくりしますからね」などと少しでも安心していただけるように声をかけると、一瞬ではありましたが患者さんは頑張ってくださり、無事に口腔ケアを行うことができました。言葉かけって大事だなと改めて考えるようになりました。(むーさん)
  • 洗髪すれば服を濡らしてしまう、点滴をつなぐのに時間がかかる、など失敗が続き、口癖のように「すみません」を使っていたら、「すみませんすみません言わなくていい! いちいち謝らないでやりなさい!」とのお叱りを受けました。別の患者さんは、「新人さんなんだからゆっくりでいいのよ、もうひとりで行動してるなんてすごいじゃない!」や、「あなたがいてくれて今日は安心した、ありがとう」って言ってくださいました。日々いろんな患者さんがいてほめられたり、叱られたり、毎日落ち込んだり、喜んだりいろいろです。(さやかさん)
  • 今は4人受け持ってますが、優先順位を考えて行動するのが大変です。受け持ちだけじゃなくナースコール対応もあり、あっちもこっちもひっきりなし! はじめの頃は曖昧な対応で後々トラブルに……ということもありました。わからないことはわからないと患者さんにちゃんと説明することも大切だと思いました! でも、毎日患者さんの笑顔を見られてうれしいですね!(たかはし。さん)
  • 緊張して何をしたらいいかわからなくなったけど、患者さんには悟られないようにニコニコ接し、できるケアを精一杯やった。そうしたら「本当にありがとう。助かるわ~」って言っていただいた。ありがとうはこっちの方。そう言ってくれるだけで頑張れそうな気がします。(波瑠さん)

スガオ

やさしい患者さんも多いじゃないっすか。くまみー先輩、あまりおどかさないでくださいよ。

みね子

実際に受け持ったら、皆さんやさしかったですよ……。もちろん、文句を言われることもありましたけど、それは私がちゃんとできていなかったからで。

スガオ

やっぱり複数の患者さんにいかに同時に対応するかが難しそうですね。

みね子

ナースコールが複数鳴っているところに急変に遭遇したりすると、パニックになりますよね。優先順位をどうつけるかの判断とかが大変でした。

桜先輩

まずは落ち着くこと、先輩を呼ぶこと、今自分にできることをすること。くまみー、私の教え、忘れてないわよね?

みね子

も、もちろんです……。


次回は、みね子、注射・採血のワザをスガオに伝授する!?、の巻をお送りします。

ページトップへ