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【連載】フィジカルアセスメントのワザを極める

呼吸器の視診|胸郭の動き・外観(樽状胸郭、鳩胸)など

解説 高島尚美

慈恵会医科大学医学部看護学科 大学院医学研究科看護学専攻 教授

患者さんの呼吸状態を真っ先に把握できるのが、視診です。視診で重要となるアセスメントを紹介します。


1 胸郭の外観

前後径と横径の比率をアセスメントします。

正常な場合は前後径:横径=1:1.5~2です。

肺気腫の場合、肺の過膨張によって「前後径:横径=1:1」になり、樽状胸郭(ビア樽型)という異常が見られます。

心房中隔欠損や心室中隔欠損の場合、前後径が拡大する鳩胸が見られます。ただし、鳩胸の多くは先天性なので、注意が必要です。

胸郭の異常

胸郭の異常

2 胸郭の動き

正常の場合、左右対称に動きます。

異常がある場合は、患側の胸郭の動きが小さくなったり、まったく動かなくなります。

3 吸気と呼気の割合

正常の場合、吸気と呼気の割合はおおよそ1:1.5で、一般的に男性は腹式(胸腹式)呼吸、女性は胸式呼吸です。

肺気腫や気管支喘息の発作では、呼気が延長される傾向があります。

4 皮膚・爪の状態

顔面蒼白やチアノーゼの有無、口唇や爪の色などを観察します。

(『ナース専科マガジン2013年6月号』より改変利用)

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