【連載】採血・注射・輸液の困難ケースを攻略!

【採血・注射】血管が逃げる・動くときに使える2つのテクニック

解説 寺島智子

済生会横浜市東部病院 泌尿器・婦人科・消化器センター、緩和ケア認定看護師

解説 柏木奈々子

済生会横浜市東部病院 外来・化学療法センター、がん化学療法認定看護師

解説 渡辺裕子

済生会横浜市東部病院 集中治療センター

多くの看護師が苦手な「針モノ」の手技。今回は、血管が逃げてしまうときのテクニックを紹介します。


テクニック1 血管の脇から穿刺する

太くてしっかりと浮き出ている血管であっても、針を刺そうとするとプリンッと横に逃げてしまうことがあります。

このような場合、皮膚ごと血管を押さえ、まっすぐ手前に引っ張りながら血管の脇から刺しましょう。ただし、強く引っ張りすぎると血管が見えなくなってしまうので注意が必要です。

逃げやすい血管への穿刺

逃げやすい血管への穿刺

テクニック2 針先だけ入れる

皮下脂肪がうすく血管がもろくなっている場合は、長い針では血管を突き破ってしまう危険性があるため、針先だけを血管に入れましょう

血管が蛇行している場合は、血管を押さえながら引っ張り、手前から浅めに刺しましょう

蛇行した血管への穿刺

蛇行した血管への穿刺

穿刺に適した血管・部位

  1. できる限り太く、弾力のある血管
  2. 針の固定が容易な部位
  3. 何回か続けて実施する場合は、静脈の末梢側から穿刺

穿刺を避けるべき部位

  1. 患側
  2. 利き手側
  3. 蛇行している血管や関節付近
  4. 下肢静脈(静脈炎や血栓症の危険性が高いため)
  5. 神経損傷、動脈損傷の危険性が高い部位

参考文献

全国訪問看護事業協会・日本訪問看護振興財団「訪問看護における静脈注射実施に関するガイドライン」

『ナース専科マガジン2013年4月号』より改変利用

ページトップへ